暗号資産ソラナ(SOL)とは|特徴やユースケースを解説

05/25/2022著者: c, dora

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ソラナ(SOL)という暗号資産(仮想通貨)は何かご存知でしょうか?ソラナ(SOL)の定義や特徴、ユースケースなど、いまさら聞けないソラナの基本について簡単に解説していきます!

暗号資産ソラナ(SOL)とは|特徴やユースケースを解説

ソラナ(SOL)とは


ソラナ(SOL)は、スイスのツークを拠点とするSolana財団が運営する、「世界初のウェブスケール・ブロックチェーン」です。そのプラットフォームが発行する独自の暗号資産はソラナ(SOL)と呼ばれ、通貨単位はSOLです。

ソラナは「第4世代ブロックチェーン」としても知られており、業界最高水準のスループットを可能にするネットワーク技術を導入しています。

ソラナは50,000TPS(トランザクション/秒)のスループット、そして600ミリ秒という平均ブロックタイムにより、レイヤー2のスケーリングソリューションを必要としないことが大きな特徴です。

開発元のSolana Labsは21年6月、ベンチャーキャピタルのアンドリーセン・ホロウィッツ(Andreessen Horowitz)とPolychain Capitalが主導した3億1415万ドル(約350億円)のプライベートトークンセールを完了したことで、投資家による注目も集めています。

 

ソラナ・ブロックチェーン


現在イーサリアム(ETH)を筆頭としてブロックチェーンの様々な産業への導入が進んでいますが、ユーザーの増加に伴うネットワークの巨大化により、顕在化してきたのがスケーラビリティ(処理速度)問題です。

ビットコイン(BTC)など初期のブロックチェーンは1ブロック10分、つまり1秒間におよそ5個前後のトランザクションしか処理することができません。イーサリアムも毎秒15ほどに限られるため、処理速度に課題がありますが、DeFi(分散型金融)などの発展とともに取引の数は増えるばかりです。

ビットコインやイーサリアムのチェーンでは、PoW(プルーフ・オブ・ワーク)というコンセンサスアルゴリズムが採用されていますが(イーサリアムは後にPoSに移行予定)、PoWではトランザクションの承認速度はネットワークに参加するノードのマシンパワーに左右され、ノードが増えるほど処理速度が遅くなるという欠点があります。

ソラナは独自のコンセンサスアルゴリズム「PoH(プルーフ・オブ・ヒストリー)」を採用することにより、トランザクションの高速化を実現しました。その処理速度の速さから「世界で初めてのウェブスケール・ブロックチェーン」を謳っています。

 

ソラナ(SOL)の特徴


ソラナ(SOL)は標準的なビザンチン将軍問題の解決を目指すPoSブロックチェーンですが、特筆すべきトランザクション処理能力を持っており、およそ200のノードで一秒あたり5万のトランザクションを行えるとしています。これは現CEOのAnatoly Yakovenko氏が2017年に提唱したPoHという、信頼なきノード同士で時間を同期する手法の採用など、8つのイノベーションにより実現したものです。

  • 8つのイノベーション

Proof of History (PoH) — コンセンサスにおける時間同期
Tower BFT — POHに最適化されたビザンチン将軍問題解決
Turbine — ブロックの伝搬プロトコル
Gulf Stream — Mempoolレスなトランザクションフォワードプロトコル
Sealevel — スマートコントラクトを並列で実行
Pipelining — 認証最適化のためのトランザクション処理ユニット
Cloudbreak — パラレルスケーリングのアカウントデータベース
Archivers — 分散型台帳保管

 

  • 独自のコンセンサスアルゴリズム

Yakovenko氏によるとソラナの最大の目標は「ネットワークが個々のノードのパフォーマンスに並ぶこと」であり、このためにはネットワーク内の通信を最適化することが必要不可欠です。

PoHはソラナ独自の特徴で、通信の省略に大きく貢献します。時間をバリデータ間で同期させることにより、ネットワークの通信状態に関係なく、ネットワーク全体としては処理が進むことになるのです。これによって、ソラナのバリデータは通信を省略しながらもステーキングに参加することが可能になります。

 

ソラナ(SOL)のユースケース


ソラナはレイヤー1のブロックチェーンであり、イーサリアムのERC-20などの規格と同様に、SPLという規格を公開しています。相互運用性も確保されており、ERC-20とSPLトークンの交換も可能とするシステムも提供されています。イーサリアムの高騰しているガス代と比較するとソラナの手数料は1トランザクションあたり0.00001ドルと低く抑えられており、様々なプロジェクトがSPLの採用を発表しています。ソラナの高騰はこのような発表が背景にあるといえます。

 

  • イーサリアムとの相互ブリッジ「Wormhole」

20年10月、ソラナは、イーサリアムとソラナを相互に接続するブリッジ「Wormhole」を発表しました。Wormholeは、イーサリアム(ETH)やERC20トークンをソラナブロックチェーンのトークン規格であるSPLトークンへと接続します。これによってイーサリアムネットワーク上のトークンはソラナの処理の速さや低コスト性といった恩恵を受けられますが、いつでもイーサリアムネットワーク上に価値を戻すことも可能となっています。

 

  • DEX

イーサリアムより高速で、手数料が安いことに注目し、Solana上にDEX(分散型取引所)を構築する動きもあります。Serum(セラム)は暗号資産取引所FTXが2020年7月に発表したDEX(分散型取引所)で、現在のDeFiの問題点の解消を目指しています。同じくソラナ基盤のDEXであるRaydiumは、イーサリアム基盤の大手DEX、SushiSwapと統合することが発表されています。dApps(分散型アプリ開発においてもイーサリアムからSolanaに移行するケースが散見されるため、いずれイーサリアムに匹敵する、または取って代わるdApps開発プラットフォームになるとの見方も一部あります。

 

  • 音楽ストリーミングサービス「Audius」

AudiusはSpotifyやLINE MUSICなどと似た、音楽ストリーミングサービスです。ユーザー数の増加に伴い、イーサリアムからソラナへの一部移行を決定したと発表しています。ステーキングやガバナンスはイーサリアム上で行われますが、実際のストリーミングなどはSolanaで実行されます。また、Audiusは4月より、NFT(非代替性トークン)の展示が行えるサービス「Audius Collectibles」を開始しています。新サービスでは、画廊やギャラリーのように自分の所有するNFTを展示することが可能で、既に一部のアーティストが展示を行っています。

 

  • USDT・USDC

ソラナの極めて高速な処理速度を利用するため、テザー社は20年9月、ソラナ上でのUSDTトークンローンチを発表しました。現在USDTの時価総額は9兆円を超えており、ステーブルコインとしては市場最大です。
20年10月には、Circle社などが、米ドルペッグのステーブルコインUSDCがソラナに対応することを発表しました。USDCにはイーサリアム、アルゴランド(ALGO)、ステラ(XLM)も対応しています。

 

 

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