アニモカブランズ、米国上場へ—トランプ政権下の「ユニークな機会」を狙う
仮想通貨業界が再び熱を帯びる中、アニモカブランズが米国市場への上場を計画。政権交代による規制緩和の波に乗り、機関投資家の資金流入を目論む。
「この動きは単なる上場ではなく、政治的なタイミングを計算した戦略だ」と業界関係者は指摘。共和党主導の政策が暗号企業に有利に働くとの見方が広がっている。
金融当局の目をかいくぐりながら成長してきた暗号業界だが、今度は逆に政権と手を組むことで主流化を図る—皮肉なことに、ウォール街流の『敵でなければ味方にせよ』戦術をそのまま適用しようとしている。
- アニモカブランズは、トランプ政権が提供する「ユニークな機会」を捉えるため、ニューヨークでの株式公開を計画している。
- フィナンシャル・タイムズのインタビューでヤット・シウ氏は、上場計画に関する発表がまもなく行われる可能性があると述べた。
Web3投資企業であるアニモカブランズ(Animoca BrandS)は、ニューヨーク市場への上場を計画しており、トランプ政権の仮想通貨(仮想通貨)規制へのアプローチがもたらす「ユニークな機会」を捉えることを目指していると、同社のヤット・シウ(Yat Siu)会長がフィナンシャル・タイムズ(FT)に語った。
ヤット・シウ氏はインタビューで、上場計画に関する発表がまもなく行われる可能性があると述べた。
バイデン政権下では、アメリカにおける仮想通貨規制の風景は、コインベース(Coinbase)やクラーケン(Kraken)などの主要仮想通貨企業に対する訴訟や執行措置で埋め尽くされていた。これらの措置は今年、トランプ政権の業界に対するより友好的な姿勢を示す形で取り下げられた。
「アメリカがバイデン政権下で規制当局に対して行った措置を取っていなければ、おそらくアメリカに競合他社が存在していただろう」とシウ氏は述べた。「これはユニークなタイミングだ。少なくとも試してみないのは、大きな機会損失になると思う」。
香港を拠点とする同社は、2021年のNFT(非代替性トークン)ブームで注目を浴びて以来、Web3分野の主要な投資家として知られている。投資先には、ブロックチェーンゲームのアクシー・インフィニティ(Axie Infinity)、NFTマーケットプレイスのオープンシー(OpenSea)、クラーケンなどが含まれる。
クラーケンも来年、アメリカで株式の公開を検討している。
アニモカブランズの最新の財務報告書では、NFTやGameFiプロジェクトへの投資から、トークンアドバイザリー、トークノミクス、マーケティング、上場アドバイザリー、ノード運営、取引サービスといったアドバイザリーサービスへのシフトが示されている。
最新の報告書によると、同社のバランスシートには、現金とステーブルコインで2億9300万ドル(約439億5000万円、1ドル=150円換算)、仮想通貨で5億3800万ドル(約807億円)、バランスシート外のトークン準備金で2億9000万ドル(約435億円)が計上されている。
アニモカブランズはCoinDeskの追加コメント要請に対し、すぐには回答しなかった。
|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:ヤット・シウ氏。2月のConsensus香港で。(CoinDesk)
|原文:Animoca Brands Plans U.S. Listing to Capture ‘Unique Moment’ of TRUMP Administration: FT