JPYC、流通量は回復も利用アドレス減少が続く - 日本円ステーブルコインの現実
日本円ステーブルコインJPYCが、供給量の回復という明るい材料と、実際のユーザー数の減少という厳しい現実の間で揺れている。
数字が語る二つの物語
ブロックチェーン上のデータは、複雑なストーリーを伝えている。一方で、市場に流通するJPYCの総量は、過去の下落から着実に回復基調を示している。これは、プロジェクトへの新たな資本流入や、取引所での需要増を暗示するポジティブなシグナルだ。
しかし、その裏側で、このコインを実際に保有し、送金や決済に使用する「アクティブアドレス」の数は、減少トレンドが続いている。流通量が増えても、それを動かす生きたユーザーが増えなければ、単なる「死蔵コイン」の増加で終わるリスクがある。
ステーブルコインの本当の価値
ステーブルコインの成功は、単なる時価総額や流通量では測れない。決済インフラとして、DeFiの基軸通貨として、どれだけ多くの人に「使われているか」が全てだ。JPYCは、日本の規制準拠という強力なアドバンテージを持つが、その利点を生かした実用的なユースケースの開拓が急務となっている。
伝統金融の重役たちが「ブロックチェーンは過大評価だ」と鼻で笑う一方で、JPYCのようなプロジェクトは、デジタル時代の金融インフラとしての地固めを続けている。次のステップは、チャート上の数字を超えて、現実世界での利用をいかに拡大するか――それが、ステーブルコイン戦争の次の主戦場だ。
10日時点の総流通量は約3億2,319万円となっており、これは1月5日から約1400万円の回復となったものの、その一方でJPYCを保有するアドレス数については減少が続いています。
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2025年12月23日時点では92,950アドレスを記録していましたが、年明けの1月5日には86,485アドレスまで減少。さらに今回のデータでは85,992アドレスとなりました。約3週間で約7,000アドレス近くが市場から離脱した計算になります。
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このアドレス数の減少と流通量の回復に伴い、1アドレスあたりの平均JPYC保有量は上昇に転じました。1月5日時点では3,578円まで低下していましたが、1月10日には3,758円へと数値を戻しています。
全体として、総流通額は底打ちし持ち直しているものの保有者数そのものは縮小傾向にあり、一部の保有者による保有額の増加や大口の動きが平均値を押し上げている可能性がデータから示唆されています。
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情報ソース:Dune