VALR CEOが大胆予測:ビットコインは短期的な試練を乗り越え、強気相場へ突入
仮想通貨取引所VALRのCEOが、ビットコインの短期的な調整局面を認めつつも、長期的な強気シナリオを力説。市場のボラティリティを「健全な調整」と位置づけ、機関投資家の本格参入が次の上昇フェーズを牽引するとの見解を示した。
短期的な逆風をどう読み解くか
CEOは直近の価格下落を、過熱感の解消と流動性の再配置プロセスと分析。伝統的な金融市場との連動性が一時的に高まる中でも、ビットコインの根本的な価値提案は損なわれていないと強調。規制環境の整備が進むことで、従来の懐疑的な投資家層の参入障壁が低下するとの見通しを語った。
「暗号の冬」再来論への反論
一部で囁かれる暴落懸念に対しては、現在の市場基盤が過去のサイクルとは根本的に異なると反論。インフラの成熟度、機関向け商品の多様化、そして各国の規制枠組みの明確化が、システミックなリスクを軽減していると指摘。短期的な価格変動に一喜一憂する個人投資家の心理を「伝統金融の古いパラダイムに縛られた発想」と一刀両断した。
最終的にはテクノロジーが勝つ
CEOの結論は明快だ:短期的なノイズにかき乱されるな。ブロックチェーン技術の採用曲線は依然として上向きであり、金融包摂や決算効率化といった本質的な価値創造が長期的な価格発見を支える。次の強気相場では、実用性のあるプロトコルが単なる投機対象を凌駕する──伝統的なウォール街のアナリストたちがチャートを睨み続ける間、実際のイノベーションは彼らの盲点で静かに進行している。
VALR CEOが上昇は「延期」であり「消滅」ではないと考える理由
エサニCEOの見解は、値動きチャートよりも資本のローテーションに着目するものだ。同氏はBeInCryptoへの独占コメントで、次のように語った。
「ビットコインとイーサリアムの急激な価格上昇は、貴金属の上昇トレンドが終息した後に始まる可能性が高い」と強調した。
同氏はビットコインの横ばい推移を、世界的な資本移動がもたらした結果と位置づける。
「過去1年間で金価格は69%上昇し、銀は161%も急騰した。 そのため、主要な仮想通貨の上昇モメンタムはやや停滞している」と指摘した。
この関係性はデータにも表れている。ビットコインと金の短期相関係数は現在-0.11前後で推移しており、両資産はわずかに逆方向に動いている。地政学リスクの高まりや流動性の逼迫局面では、資本が貴金属に流入し、仮想通貨の緊急度が相対的に低下した可能性がある。
重要なのは、エサニCEOがこれを構造的な弱点とは見なしていない点である。
「長期保有者は、7月以降で初めて売却を停止している」と同氏は述べた。
これにより、供給圧力の大部分が消える。同氏は現状を次のように表現する。
「嵐の前の静けさであり、その後には仮想通貨市場全体の大幅な上昇が続くケースが多い」と述べた。
同氏の基本シナリオは、貴金属相場の変調を想定している。
「2026年第1四半期には、ビットコインが13万ドルまで上昇する可能性がある。ただし、金・銀相場の力学が変化しない限り、このシナリオは現実味を帯びない」と付け加えた。
マクロ視点の結論は明快だ。ビットコインの上昇は、資本配分の影響により先送りされているだけであり、ファンダメンタルズの弱体化によるものではない。一方で、オンチェーン上にもいくつかの課題が残る。
短期保有者が初の本格的な試練を形成
長期保有者が売却を控える一方で、エサニCEOも指摘するように、短期保有者が直近の価格動向を支配している。短期保有者とは、直近155日以内にビットコインを取得したウォレットであり、損益分岐点付近で大きく反応する傾向がある。
この損益分岐点が「短期保有者実現価格」であり、現在およそ9万9100ドル。これは直近購入者の平均取得コストにあたる。この価格帯では保有者の行動が変化する。下回れば含み損となり、近づけば一時的に売却で逃げようとする。資本ローテーションの支えがなければ、売り圧力が強まる懸念もある。
この圧力は、短期保有者NUPL(未実現損益)にも表れている。12月18日、短期NUPLは約-0.18まで低下し、含み損が拡大した。その後-0.05付近に戻し、損失は縮小傾向にある。
NUPLがゼロ近辺に近づくと、売却が増える傾向が見られる。これは弱気転換というより、損失を避けるための利食い売りが出やすいためである。そのため、マクロ要因が好転しても、ビットコインは9万9100ドル付近で足踏みする可能性がある。
ビットコイン予想の分岐となる価格水準
ビットコインの価格チャートは、こうした圧力を明確に示している。
ビットコインは、9万5180ドル付近のレジスタンス反発後、カップ・アンド・ハンドル型の強気継続パターン内で推移している。このパターンが上方にブレイクアウトするには、まず9万5180ドル超のネックライン突破が大前提となり、さらに2つの重要水準を上抜ける必要がある。
第1関門は9万9400ドル付近で、短期保有者実現価格とほぼ一致する。この水準を明確に上回る終値を記録すれば、損益分岐点での売り圧力が吸収されたサインとなる。
2つ目のハードルは10万1600ドル付近で、これは365日移動平均線と重なる。この移動平均線はビットコインの年間を通した長期トレンドを示す。これを再び超えると、多くの場合、レンジ相場から上昇局面への転換点となる。
もしビットコインが両水準を日足で上抜けて確定すると、構造は上昇継続を示し、エーサニ氏のマクロシナリオとも合致する。チャート上で最初の注目すべきターゲットは10万8000ドルとなる。
下値については、9万1900ドル(ハンドル下限)を維持していれば強気の見方が当面続く。より深く下落し8万4300ドル(カップの基点)を下回れば、この構造は無効化され上値が遅れるが、マクロシナリオ全体自体は崩れない。
ビットコインの長期的な見通しは引き続き良好である。短期的には、目先の壁を超えた確証が求められている。目先の保有者による売り圧力を解消することが、資本循環による本格上昇への最後の段階となる。