「中国97%独占」太陽光ウェーーハ市場、コーニングが米国生産10年ぶり復活に挑戦
米国ガラスメーカーのコーニングが、中国企業に97%独占されている太陽光発電用ウェーーハ市場に参入。10年ぶりの米国生産再開で、国内サプライチェーン構築を目指す。
中国の圧倒的シェアに挑むコーニングの戦略
太陽光ウェーハ市場で中国企業が97%のシェアを握る中、コーニングは2025年までに米国市場で15%のシェア獲得を目指す。同社は25μm厚の薄型ウェーハ生産に特化し、国内完全調達(fully dOMestic)のサプライチェーン構築を進めている。ウェンンデル・ウィークスCEOは「5年以内に収益化を実現したい」と意気込みを語った。
10年ぶりの米国生産再開
コーニングは約10年ぶりに米国で太陽光ウェーーハ生産を再開。ミシガン州に6800万ドル規模の新工場を建設し、年間3.3GWの生産能力を持つ。これは約100万世帯分の電力に相当する。同社はポリシリコンからインゴットまで一貫生産できる体制を整え、価値チェーンの垂直統合を図る。
薄型化技術で差別化
コーニングが開発した25μm厚のウェーーハは、従来品より薄く軽量で、輸送コスト削減と設置効率向上が可能。同社のCFOエド・シュレシンジャー氏は「2026年までにキャッシュフロー黒字化を見込む」と説明。JPモルガンのアナリストは20%の収益成長を予想している。
地政学リスクへの対応
サプライチェーンの地政学的リスクが高まる中、米国政府は国内生産拡大を支援。コーニングの参入は「中国依存脱却」の流れを加速するとみられる。ウィークスCEOは「信頼できる供給源が求められている」と市場環境を分析する。
今後の見通し
コーニングは33GW分のウェーハ供給契約を獲得済みで、事業見通しは明るい。同社の株価は過去6ヶ月で86%上昇し、市場の期待の高さがうかがえる。ただし、中国企業との価格競争や技術革新のスピードが今後の課題となりそうだ。
Q&A
コーニングの参入で市場はどう変わりますか?
中国依存の軽減と供給安定化が期待されます。特に北米市場で競争が活発化するでしょう。
薄型ウェーーハのメリットは?
輸送コスト削減と設置効率向上が主な利点です。発電効率も従来比15%向上が見込まれます。
投資家へのアドバイスは?
当記事は投資アドバイスではありません。個別の投資判断は専門家に相談してください。