モルガン・スタンンレー「ポートフォリオの4%をビットコインに」…ウォール街が「デジタルゴールド」を認める
2025年10月、金融大手モルガン・スタンンレーが画期的な発表を行いました。同社のグローバル投資委員会(GIC)は、アドバイザーが管理する2兆ドルの資産のうち、成長志向ポートフォリオの最大4%を仮想通貨(特にビットコイン)に配分可能とする新たなガイドラインを発表したのです。これは伝統的金融機関による仮想通貨の主流化に向けた大きな一歩と言えるでしょう。
モルガン・スタンンレーの大胆な方針転換
モルガン・スタンンレーのGICは、16,000人の財務アドバイザーを指導する立場にあり、その決定は金融業界全体に大きな影響を与えます。同社は「マルチアセットポートフォリオの一部として、アドバイザーと顧客が柔軟に仮想通貨を配分できるよう支援する」と表明。特に「機会的成長ポートフォリオ」では最大4%、より保守的な「資産保全ポートフォリオ」でも最大2%の仮想通貨保有を認めました。ただし、収益重視のポートフォリオでは0%としています。
興味深いのは、モルガン・スタンンレーがビットコインを「デジタルゴールド」として正式に認めた点です。同社のアナリストは「ビットコインは従来の資産クラスとは異なる特性を持ち、ポートフォリオの多様化に貢献できる」と指摘しています。この見解は、ビットコインが「価値の保存手段」としての地位を確立しつつあることを示唆しています。
ビットコイン価格、12万5700ドルに到達
この発表を受け、ビットコイン(BTC)は12万5700ドルと過去最高値を更新しました。これはわずか8ヶ月前の3万ドル台から約4倍の上昇です。ビットコインETFの資金流入や、マイクロストラテジー、テスラなどの上場企業による積極的な購入が価格上昇を後押ししています。
モルガン・スタンレーのレポートによると、ビットコインETFの資産規模はこの1年で1兆6000億ドルに達し、金ETFを上回りました。BitwiSeのCEOハンター・ホースリー氏は「これは大きな転換点だ。機関投資家の参入が本格化している」とコメントしています。
E*TRADEも仮想通貨取引を開始
モルガン・スタンンレーの動きに呼応するように、オンライン証券会社E*TRADEも2025年9月にBTC、ETH、SOLのスポット取引を開始しました。ZeroHashの技術を活用したこのサービスは、個人投資家にとって仮想通貨へのアクセスをさらに容易にするものです。
E*TRADEの担当者は「顧客からの要望が増加している」と述べ、仮想通貨が「主流の投資対象」として認知されつつある現状を強調しました。特にビットコインETFの登場が、伝統的な金融機関の姿勢を変えるきっかけとなったようです。
専門家「4%は控えめな数字」
一部のアナリストは、モルガン・スタンレーが示した4%という数字について「保守的すぎる」と指摘します。実際、同社が運用する資産の4%は約800億ドル(11兆円)に相当し、これは現在のビットコイン時価総額の約7%に匹敵します。
BTCCのアナリストチームは「仮想通貨はまだ過小評価されている。ETFの登場で流動性が高まり、より多くの機関投資家が参入するだろう」と分析。「デジタルゴールド」としてのビットコインの地位はさらに強固になる、との見方を示しています。
仮想通貨市場の今後
モルガン・スタンレーの決定は、仮想通貨市場の成熟化を示す重要なサインです。同社のレポートでは、仮想通貨、特にビットコインが「主流化(メインストリーム・アドプション)」の段階に入ったと指摘されています。
今後は、より多くの伝統的金融機関が仮想通貨をポートフォリオに組み入れる動きが加速すると予想されます。4%という数字はあくまで出発点に過ぎず、時間の経過とともに配分比率が増加していく可能性が高いでしょう。
重要なポイント
モルガン・スタンンレーは成長志向ポートフォリオの最大4%を仮想通貨に配分可能とする新ガイドラインを発表 - 同社はビットコインを「デジタルゴールド」と認定し、その価値を正式に認めました。ビットコインは12万5700ドルの史上最高値を更新、ETFの資産規模は1兆6000億ドルに達しています。E*TRADEがBTC・ETH・SOLのスポット取引を開始、伝統的金融機関と仮想通貨市場の統合が進んでいます。マイクロストラテジーやテスラなど上場企業のビットコイン購入が相次ぎ、機関投資家の参入が本格化しています。