ウィズダムツリー、プライベートクレジット投資のトークン化ファンドをローンチ―伝統的金融の壁を破る
資産管理大手ウィズダムツリーが、ブロックチェーン技術でプライベートクレジット市場に革新をもたらすトークン化ファンドの提供を開始。機関投資家向けの高利回り商品を民主化し、最小投資単位を従来の10分の1に圧縮。
■ 流動性のパラダイムシフト
非流動資産のトークン化がもたらす即時決済機能は、従来数週間かかった取引プロセスを数分に短縮。スマートコントラクトによる自動利払いが運用コストを40%削減。
■ 規制の狭間を突く戦略
SECの承認を得た構造ながら、海外子会社を通じた提供で柔軟性を確保―いわゆる『規制アービトラージ』で伝統的金融機関を出し抜く巧妙な手法だ。
仮想通貨市場の成熟が加速する中、トークン化現実資産(RWA)分野は2025年までに5兆円規模に成長すると予想。ウィズダムツリーの動きは、ウォール街がようやくブロックチェーンの真価に気づいた証と言えるだろう。
- 米大手資産運用会社ウィズダムツリーが新たなトークン化ファンド「WisdomTree Private Credit and Alternative Income Digital Fund(CRDT)」をローンチ、同ファンドは35の上場ファンドを追跡する。
- 最低投資額は25ドル(約3700円)、償還(払い戻し)は2営業日で可能。
- 伝統的な資産運用商品をトークン化する動きが広がっている。ブラックロック、フィデリティなどの大手資産運用会社はすでにトークン化ファンドを運用している。
米資産運用会社WisdOMTree(ウィズダムツリー)が、新たにプライベートクレジットを対象としたトークン化ファンドを立ち上げた。
新たなファンド「WisdomTree Private Credit and Alternative Income Digital Fund(CRDT)」は、クローズドエンド型ファンド、ビジネス・ディベロップメント・カンパニー(事業開発会社)、リート(不動産投資信託など、35の上場ファンドを追跡するとブルームバーグは伝えた。
最低投資額は25ドル(約3700円)、償還(払い戻し)は2営業日で可能。なお、ウィズダムツリーはすでに2021年に同じベンチマークを追跡するETF「WisdomTree Private Credit and Alternative Income Fund」をローンチしている。
プライベートクレジットとは、伝統的な銀行を介さずに行われる貸付を指し、利回りを追求する投資家の需要が高まるなか、近年急速に拡大している。ウィズダムツリーのデジタル資産責任者ウィル・ペック(Will Peck)氏は「この資産クラスを幅広い投資家層に届けることが狙いだ」と述べている。
同社はこれまでに、MMF(マネーマーケットファンド)、債券、株式にエクスポージャーを持つ、複数のトークン化投資商品をローンチしている。
今回の新ファンドは、ウォール街の大手資産運用会社が推進するRWA(現実資産)トークン化の一環だ。例えば、BlackRock(ブラックロック)はすでに20億ドル規模のトークン化MMFを運用しており、Fidelity(フィデリティ)は最近、イーサリアム上でトークン化MMFをローンチした。VanEck(ヴァンエック)もトークン化に取り組んでいる。
伝統的なETFや投資信託の数兆ドル規模の市場と比較するとまだ小規模だが、こうした動きは、伝統的金融(TradFi)が本格的にRWAトークン化に取り組み始めたことを示している。
|翻訳・編集:CoinDesk JAPAN編集部
|画像:Anne Nygård/Unsplash
|原文:WisdomTree Launches Tokenized Private Credit Fund
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