SECアトキンス委員長が仮想通貨集中の短期アジェンダを発表—規制環境が激変へ
米証券取引委員会(SEC)のアトキンス委員長が、仮想通貨関連プロジェクトを優先的に扱う短期アジェンダを公開した。デジタル資産市場への規制アプローチが大きく転換する可能性を示唆する動きだ。
暗号業界が待ち望んだ明確な指針となるか—あるいは従来以上の締め付けとなるか。金融当局の「またかよ的なお節介介入」が始まる予感しかしない。
短期集中アジェンダには、取引所規制、ステーブコインの監督枠組み、DeFiプロトコルへの適用可能性などが含まれる。市場参加者は即座に対応を迫られることになる。
アトキンス委員長は「投資家保護と市場健全性の確保が最優先」と強調。だが暗号業界からは「革新を阻む過剰規制になるのでは」との懸念の声も上がっている。
SECの動きは全球的な規制調和の流れを加速させるだろう。日本の金融庁(FSA)も注視しており、国内規制への影響は避けられない。
暗号市場は常に規制との綱引き—今回のアジェンダが「健全な発展の契機」となるか、それとも「またひとつ、官僚たちが自分たちの理解できる形に金融を縛り直す試み」で終わるか。業界関係者の間では緊張が走っている。
- 米証券取引委員会は、規制策定の意向を示すためのパブリックアジェンダを公開しており、その中には仮想通貨関連の取り組みが数多く含まれている。
- アトキンス委員長は、仮想通貨規制の策定は自身の任期における「重要な優先事項」だと述べた。
4日に公開されたプログラムによると、米証券取引委員会(SEC)のポール・アトキンス(Paul Atkins)委員長は、これまでに示していた通り、仮想通貨(仮想通貨)関連の取り組みをSECの政策アジェンダに盛り込んでいる。これによって、委員長が業界にとっての「新しい日」と呼ぶ状況が明らかになった。
アトキンス委員長は声明で、「仮想通貨の規制枠組みを明確化し、市場にさらなる確実性を与えられるよう、アジェンダには仮想通貨の募集と販売に関して提案される可能性のある規則が含まれている」と指摘。「私の委員長としての重要な優先事項は、仮想通貨の発行、保管、取引に関する明確な規則であり、同時に悪質な行為者による違法行為を抑止し続けることだ」と述べた。
アジェンダの残りは、証券会社に対する制約を緩和する取り組みや、アメリカの証券取引をリアルタイムで追跡する「統合監査証跡」システムを再考する取り組みに向けられている。アジェンダは、新規規則導入に慎重な姿勢を示しがちなSEC指導部内でデジタル資産が新規規制の主要分野となっていることを示している。
アジェンダでは、4月を目標に仮想通貨の募集と販売に関する規則を提案するとされている。これには、免除やセーフハーバーが含まれる。同じく4月を目標に「代替取引システム(ATS)」や国内証券取引所においてデジタル資産取引を取り扱うためのSECの証券取引法規則の別の改正も勧告するとされている。
連邦規制当局は、こうしたアジェンダを定期的に公衆による精査のため提出しているが、設定されたスケジュールは信頼できない場合が多い。政策ウォッチャーの間では、これらはむしろその機関の方向性を示す大まかな指標と広く見なされている。
しかし、SECと関連する市場監視機関である米商品先物取引委員会(CFTC)は今週、つまり仮想通貨規制策定のかなり前に共同声明を発表しており、両委員会が監督する登録プラットフォームは仮想通貨の現物取引を取り扱うことができ、そのアプローチ方法についてより明確な説明を求めるべくSECに問い合わせるべきだと述べている。
SECは、民間セクターの仮想通貨企業への助言経験があるアトキンス氏が「プロジェクト・クリプト(Project Crypto)」と呼ぶプロジェクトに着手し、業界の主流金融への参入を支援している。CFTCも、キャロライン・ファム(Caroline Pham)暫定委員長が「クリプト・スプリント(crypto sprint)」と呼ぶプロジェクトを同様の目的で進めている。両委員会は、この技術分野で世界的リーダーになるようアメリカが業界を十分に支援するというドナルド・トランプ(Donald TRUMP)大統領の期待に応えるべく、迅速に取り組んでいると繰り返し述べている。
|翻訳・編集:林理南
|画像:Jesse Hamilton/CoinDesk
|原文:U.S. SEC’s Atkins Posts Agency’s NEAR-Term Agenda Jammed With Crypto Efforts