FRB議長候補ハセット氏が断言:トランプ大統領の金利発言は「影響力ゼロ」
FRB議長候補のハセット氏が、トランプ大統領の金利に関する発言が政策決定に「何の影響力も持たない」と明言した。中央銀行の独立性が、政治的な圧力から完全に切り離されていることを強調する発言だ。
政治と金融政策の境界線
ハセット氏の発言は、FRBが金利決定において政治的干渉を一切受け入れないという従来の立場を改めて確認するもの。大統領がTwitterで金利引き下げを要求しても、政策委員会は経済データだけを見て判断する——少なくとも建前上は。
市場の反応と現実
金融市場はこの発言を「当然」として受け止めているが、実際の政策決定が完全に政治から独立しているかどうかについては、一部の市場関係者は冷笑的な見方を示している。「FRBが本当に独立しているなら、なぜ株価が下落するたびに『流動性』という魔法の言葉が出てくるのか」と、あるヘッジファンドマネージャーは皮肉を込めて指摘する。
結局のところ、中央銀行の独立性は神聖な理念だが、現実の金融政策は常に政治経済の狭間でバランスを取っている——少なくとも、次の選挙までは。
- 次期FRB議長の有力候補であるケビン・ハセット氏は、自身が議長に就任したとしても、トランプ大統領の意見が金利決定に影響を与えることはないと述べた。
- ハセット氏はハト派と見られており、経済成長を促進するために大幅な利下げを求めるトランプ大統領の主張を支持する可能性が高い。
- ポリマーケットのオッズによると、現時点でハセット氏がFRB議長に指名される確率は52%で、ケビン・ウォーシュ氏の40%を上回っている。
ドナルド・トランプ(Donald TRUMP)大統領が指名するアメリカ連邦準備制度理事会(FRB)の次期議長の有力候補であるケビン・ハセット(Kevin Hassett)氏は、自身が議長に就任した場合、トランプ大統領の意見は中央銀行の金利決定に何の影響力も持たないと述べた。
ホワイトハウスのトランプ大統領首席経済顧問であるハセット氏は12月14日、CBSの「Face the Nation」で、「(トランプ大統領は)我々が取るべき行動について、非常に強固で根拠のある見解を持っている」と述べた。
「しかし結局のところ、FRBの仕事は独立性を保ち、理事会や連邦公開市場委員会(FOMC)のメンバーと協力し、金利の水準についてグループとしての合意を形成することだ」と彼は付け加えた。
ハセット氏の発言は、トランプ大統領が最近、FRBの金利決定に口出しできるべきだと発言したことを受けたものだ。
ハセット氏は、経済成長を後押しするための積極的な利下げを求めるトランプ氏の要求に沿う可能性が高いハト派的な候補と広く見られている。最近のより大幅な利下げ支持を含む金融緩和政策の提唱は、インフレ抑制よりも経済拡大を優先させる方向にFRBを傾ける立場を示している。
ビットコイン(BTC)強気派は、今後数カ月の強気相場を維持するために、FRBの利下げに期待を寄せている。
記事執筆時点で、ハセット氏がFRB議長に就任する可能性は、分散型予測市場のポリマーケット(POLymarket)のオッズでは51%で、ケビン・ウォーシュ(Kevin Warsh)元FRB理事の40%を上回っている。ウォーシュ氏の可能性は、トランプ大統領が先週、彼と会談して以来、13%から急上昇している。パウエル氏の任期は2026年5月15日に終了する予定だ。
|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:Trump’s Voice WOULD Have ‘No Weight’ in Rate Decisions, Fed Front-Runner Hassett Says
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