本日満期の39億ドル規模の仮想通貨オプション、市場の勢いに影響か?

仮想通貨市場は重要な局面を迎えようとしている。デリバティブデータプラットフォームDeribitの情報によると、本日約39億ドル相当の仮想通貨デリバティブが満期を迎える。内訳はビットコイン(BTC)オプション約34,000契約(約33億ドル相当)とイーサリアム(ETH)オプション215,000契約(5億4600万ドル相当)だ。
今週のオプション満期は、スポット市場の比較的沈静化した動きに続いて発生。6月17日(月曜日)以降、中東地域の地政学的緊張とリスクオフの市場心理により、仮想通貨市場総時価は約300億ドル減少している。
ビットコインのマックスペインは10万6000ドル付近
本日満期を迎えるビットコインオプションのプット/コール比率は、わずかに弱気ポジションが優勢な状況を示している。マックスペインポイント(オプション保有者の損失が最大となる価格水準)は10万6000ドル。執筆時点でビットコインは10万6000ドル付近で取引されており、短期的な下落圧力が浮き彫りになっている。
出所:Deribitデータ
ビットコインオプションの未決済建玉は11万5000ドルから14万ドルの行使価格帯に集中。Deribitデータによると、各水準で17億ドル以上の契約が積み上がっており、一部市場参加者の強気姿勢が持続していることを示唆している。
こうした強気の行使価格設定にもかかわらず、同社の市場アップデートでは「トレーダー間で優勢な弱気心理」が指摘された。アナリストは、トレーダーが10万4000ドルと10万ドルの重要な支持線を失う可能性を警戒していると強調した。
ビットコインに加え、本日満期を迎えるイーサリアムの21万5000契約(5億4600万ドル相当)も市場に影響を与える可能性がある。ETHオプションのプット/コール比率は0.68とより強気なバイアスを示しており、マックスペインポイントは2600ドルと現在の価格を若干上回る水準だ。
ETH/USDTは2500ドルを維持
イーサリアム価格は今週2500ドルを維持しているものの、過去48時間はほとんど動きがない。オプションの決済に伴い、技術的な支持線が新たな圧力に直面すると予想される。
CoinMarkETCapによると、仮想通貨市場全体の時価総額は3兆2400億ドルで、1日あたり1%減少。市場は5月上旬に形成されたレンジ内で推移しており、マクロ経済と地政学的リスクを背景とした方向性の迷いが反映されている。
ビットコインは6月18日(火曜日)に記録した週間高値10万8770ドルから3.8%下落。一方イーサリアムは安定しているものの、主要アルトコインの勢いは全体的に弱い。例外はビットコインキャッシュ(BCH)で24時間で7.7%上昇した一方、Hyperliquid(HYPL)は4.8%下落した。
歴史的に、大規模なオプション満期は短期的なボラティリティを生み出す可能性があり、特にこれほどの高額な契約価値の場合はその傾向が強い。しかし、比較的バランスの取れたプット/コール比率と安定した未決済建玉の分布を考慮し、アナリストは主要な閾値を突破しない限り、直近の市場混乱は限定的と見ている。
ビットコインが10万ドルを下回るか、イーサリアムが2500ドルを割り込んだ場合、売り圧力が増大する可能性がある。逆に支持線を維持すれば、満期の影響は中和されると予想される。
翻訳者:V1p3r