韓国・江原道のサンドンタングステン鉱山が初採掘…中国の80%独占供給網に亀裂の兆し
韓国・江原道のサンドンタングステン鉱山がついに採掘を開始し、中国が世界供給の80%を独占するタングステン市場に新たな風が吹き始めています。年間5,280トンの採掘能力を持つこの鉱山は、韓国初の大規模タングステン生産拠点として、グローバルサプライチェーンの多様化に貢献すると期待されています。
サンドン鉱山が切り開く新時代
カナダの鉱山企業Almonty InduStriesが運営するサンドンタングステン鉱山は、推定埋蔵量5,280トン、品位0.44%という高品質な資源を誇ります。これは世界平均品位0.18%の2.5倍に相当し、年間2,500トンの生産が見込まれています。タングステンは航空宇宙、電子機器、軍事産業など戦略的に重要な分野で不可欠な素材です。
中国依存からの脱却
米国地質調査所(USGS)によると、2023年時点で中国は世界のタングステン供給の81%(年間7-8,000トン)を支配しています。サンドン鉱山の稼働は、この中国一極集中構造に初めての本格的な挑戦となるでしょう。専門家は「サンドン鉱山が中国の供給支配を緩和する重要な一歩になる」と評価しています。
市場価格の変動要因
タングステン価格は直近で12.00ドル/kgと、19日比8.35ドルから44%上昇しています。これは供給懸念に加え、AI技術や3Dプリンティングなど新興需要の拡大が影響しています。特に1kgあたりの価格は14日間で58.50ドル(3.54%上昇)と変動が激しく、投資家の注目を集めています。
今後の見通し
Almonty Industriesは2027年までに生産能力を拡大する計画です。BTCCアナリストは「サンドン鉱山は単なる供給源ではなく、技術革新と供給安定化のシンボルだ」と指摘。今後の展開が業界再編の鍵を握るとみられています。
よくある質問
サンドン鉱山の生産能力は?
年間5,280トンの採掘能力を持ち、初期段階では年間2,500トンの生産を見込んでいます。
タングステンの現在の市場価格は?
直近の価格は12.00ドル/kgで、19日前と比べ44%上昇しています。
中国のタングステン市場シェアは?
2023年時点で世界供給の81%を占めており、依然として支配的な立場にあります。