「米IPO市場が沸騰!」サークル株価500%急騰で3年ぶりの活気、AI企業も続くか
- なぜ今、米IPO市場が注目されているのか?
- AIラッシュがIPO市場を牽引する
- ベンチャーキャピタルの期待と警戒
- 規制緩和が市場に追い風
- 歴史から見るIPO市場のサイクル
- 専門家が指摘するリスク要因
- 中小企業にとっての機会と課題
- 日本企業への影響は?
- 今後の市場見通し
- *
仮想通貨企業サークル(Circle)のNYSE上場後、株価が公開価格の6倍に急騰するなど、米国IPO市場に久々の活気が戻ってきた。2022年以降の金利上昇で停滞していたテック株の新規公開市場が、規制緩和や金利引き下げ期待を背景に回復の兆しを見せている。特に注目されるのは、AIインフラ企業コアウィーブ(CoreWeave)の株価上昇と「GENIUS法案」通過による仮想通貨関連株の好調だ。ただし、スペースXやストライプといったユニコーン企業の上場動向はまだ不透明で、市場完全回復にはさらなる経済安定が必要との見方も根強い。
なぜ今、米IPO市場が注目されているのか?
2024年6月、米国テクノロジーセクターのIPO件数が5件に達し、1月以降の月平均2件から大幅に増加した。この急回復の引き金を引いたのが、安定コイン発行元のサークルだ。同社は6月5日にNYSEに上場後、公開価格の600%上昇という異例のパフォーマンスを記録。特に7月に入り、米上院が「GENIUS法案」(ドルペッグ型ステーブルコイン規制枠組み)を通過させたことが追い風となった。BTCC市場アナリストは「仮想通貨規制の明確化が投資家心理を改善させた」と指摘する。

画像説明: ニューヨーク証券取引所に上場したサークルのロゴ(出典: ロイター/聯合ニュース)
AIラッシュがIPO市場を牽引する
AIインフラ企業コアウィーブの株価動向も市場関係者の注目を集めている。3月末に上場した同社は、5月に170%、6月に47%上昇し、AIバブルの恩恵を最も受けた企業の一つとなった。PwC米国IPO部門責任者マイク・ベリン氏は「製薬・フィンテックに続き、AI関連企業が下半期のIPO市場をリードするだろう」と予測。ただし、OpENAIやAnthropicといったAI大手は巨額の私募資金を調達しており、近い将来の上場は見送られる公算が大きい。
ベンチャーキャピタルの期待と警戒
ラーラー・ヒッポー・ベンチャーズのエリック・ヒッポー氏は「長い冬のトンネルからようやく光が見え始めた」と表現する一方、FirstMark Capitalのリック・ハイツマン氏は「四半期以上の経済安定が必要」と慎重論も。実際、4月にはKlarnaやStubHubなどが地政学リスクを理由に上場延期を決定しており、完全回復にはまだ障害が多い。TradingViewデータによれば、最近上場した企業のうち、コアウィーブとサークルを除けば、オマダヘルス(OmADA Health)のように公開価格を下回るケースも散見される。
規制緩和が市場に追い風
ロイター報道によると、SECと主要証券取引所はIPOプロセスの簡素化を議論中だ。具体的には、上場審査期間の短縮や書類要件の緩和が検討されており、2024年下半期から実施される可能性がある。これについてBTCCリサーチチームは「特に仮想通貨・AI分野の成長企業にとって追い風となる」と評価。ただし、本記事は投資助言を構成するものではない。
歴史から見るIPO市場のサイクル
CoinGlassの歴史データ分析によると、米IPO市場は平均3.5年周期で活況と停滞を繰り返してきた。直近のピークだった2021年には、SPACブームも相まって年間1034件のIPOが成立。これに対し2023年はわずか181件まで落ち込んだが、現在のペースが続けば2024年は300件を超えるとの予測もある。ただし、2000年のドットコムバブル時のような過熱感はまだ見られない。
専門家が指摘するリスク要因
市場楽観論が広がる中、懸念材料も無視できない。7月4日時点で、S&P500種株価指数の予想PERは21倍と歴史的高水準にある。また、FRBの利下げが遅れれば、成長株の評価減圧力となる可能性がある。実際、ヒンジヘルス(Hinge Health)やチャイム(Chime)など、最近上場した企業の株価上昇率は控えめだ。ある機関投資家は匿名を条件に「サークルのような例外が市場全体を代表するわけではない」と釘を刺す。
中小企業にとっての機会と課題
IPO市場の回復は、資金調達に苦しむ中小テック企業にとっても朗報だ。特に、仮想通貨・ブロックチェーン分野では、規制の明確化を待っていた企業が多い。一方で、上場コストの高さ(平均1500万ドル以上)が障壁となるケースも少なくない。ベンチャーキャピタリストの間では「優良企業ほど私募市場で資金を調達できるため、IPO需要が減る」という逆説的な指摘も聞かれる。
日本企業への影響は?
米国市場の活況は、日本企業の上場戦略にも影響を与えそうだ。ある東京のベンチャーCEOは「米国の投資家がリスク選好を強めれば、日本企業のクロスボーダー上場が増える」と期待。ただし、為替リスクやコーポレートガバナンスの違いなど、越えるべきハードルも多い。過去5年間で米国に上場した日本企業はわずか7社(Dealogic調べ)に留まっている。
今後の市場見通し
市場関係者の間では、2024年下半期にIPO件数がさらに増加するとの見方が優勢だ。PWC予測によれば、年間総額は400億ドルに達する可能性がある。ただし、これは2021年の約3分の1の水準で、完全回復まで道半ばと言える。ある投資銀行家は「本当の試練は、ユニコーン企業が上場に踏み切るかどうかだ」と語り、スペースXやストライプのような時価総額1000億ドル超の大型IPOを待ち望んでいる。
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米IPO市場の回復は持続するか?
短期的には金利動向と企業収益次第ですが、中期的にはAI・ブロックチェーン分野の成長が鍵となります。ただし、投資判断の前に必ず独自調査を行ってください。
サークル株の急騰要因は?
主に「GENIUS法案」通過による規制明朗化期待と、ステーブルコイン市場の成長見通しが評価されています。CoinMarketCapデータでは、同社のUSDC流通量は過去3ヶ月で15%増加しました。
AI関連株で注意すべき点は?
過剰な期待が先行している面があり、ハードウェアコスト上昇や規制リスクに留意が必要です。BTCCアナリストは「2024年末までにAI株の選別が進む」と予想しています。
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