リップルが2億ドルでRailを買収──ステーブルコイン市場で激しい競争に参戦

リップルがステーブルコイン事業を強化するため、2億ドルという大口でRailを買収。この動きは、同社がデジタル資産市場での存在感をさらに拡大しようとする戦略の一環だ。
ステーブルコイン市場はすでに過熱気味だが、リップルは自社の決済ネットワークと組み合わせることで差別化を図る。伝統的な金融機関がまだ理解しようとしている間に、暗号通貨企業は着実に領土を拡大している。
今回の買収でリップルはどのようなカードを手にしたのか? そして、これが業界全体に与える影響とは──? ウォール街のアナリストたちは早くも電卓を叩き始めているが、彼らの予測が当たったためしはあまりない。
世界のB2B決済の1割を処理する見込み
買収の目的は、急速に成長を遂げているステーブルコイン決済市場でのリーダーシップをさらに強化することにある。リップル社は既に、60以上のライセンスを有し、広範な決済ネットワークとデジタル資産の流動性を提供する「Ripple Payments(リップル・ペイメンツ)」を展開しており、今回のレール社買収により、バーチャルアカウントや自動化されたバックオフィス機能を追加し、企業向けの決済インフラを一層強化する。
リップル社のモニカ・ロング社長は、「ステーブルコインは現代金融の中核となりつつあり、レール社との統合により、世界の送金市場における次なるイノベーションを推進できる体制が整った」とコメント。さらに、「世界中の顧客がいつでもどこでも資金を移動できるよう支援することにコミットしている」と述べた。
レール社は過去4年間で、ステーブルコインを活用した国際企業間(B2B)決済システムを構築。2025年には、グローバルで360億ドル(約5.3兆円)に達すると予測されるB2Bステーブルコイン決済のうち、レール社は10%以上を処理すると見込まれている。レール社のバヌ・コーリCEOは「リップルとはビジョンを共有しており、今後は国際的な資金移動を行う数百万の企業に我々のイノベーションを届けることを目指す」と語った。
リップルは60以上のライセンスを保有しており、レール社の買収によって各国規制に準拠した形でステーブルコインを活用する枠組みが強化される。規制対応が鍵となる中、グローバル決済の信頼性確保において大きな前進と言えるだろう。
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※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=147.35円)