Palantirの目標株価が再び上昇…2日連続で史上最高値を更新、AIソフトウェア業界で独占的な需要を維持
AIソフトウェア企業Palantir TechnologieS(PLTR)が16日、2日連続で史上最高株価を記録した。日本系金融機関のミズホ証券が同日、同社の目標株価を116ドルから135ドルへ引き上げたことが市場の強気ムードを後押し。一方で同社の株価が「過大評価」との指摘も浮上しているが、政府調達と民間部門の両輪で急成長を続けるPalantirの独占的なポジションは当面揺るぎないと専門家は分析する。
なぜPalantirの株価は急騰しているのか?
Palantir株は16日、前日比3%上昇の148.58ドルで取引を終え、14日に記録した149.15ドルに次ぐ史上2番目の高値となった。今年に入ってからの上昇率は実に99%と、AI関連株の雄としての地位を確固たるものにしている。
ミズホ証券のグレッグ・モスコウィッツ率いるアナリストチームは「Palantirの売上成長率が5四半期連続で加速する可能性が高い」と指摘。推奨銘柄を「売り」から「中立」に格上げするとともに、目標株価を16%引き上げた。これにより、Palantirを巡るアナリスト間の評価差が一段と鮮明になった。

専門家の評価は二分される
ウェドブッシュ証券のダン・アイブス氏のような強気派は、先週9日に目標株価を140ドルから160ドルに引き上げ「Palantirはオラクルに次ぐイノベーションの象徴になる」と断言。一方でミズホ証券は、目標株価引き上げにもかかわらず「EV/売上高倍率が87倍と業界で類を見ない過大評価状態」と警鐘を鳴らす。
特に注目されるのは、Palantirの企業価値対売上高倍率(EV/Sales)だ。今年の予想EPS(1株当たり利益)に対して87倍、来年の予想EPSに対しても77倍という数値は、ソフトウェア業界でも突出して高い。一般的にこの倍率は、黒字化していないスタートアップの初期評価に用いられる指標だ。
政府依存から民間拡大へ
Palantirの強みは、政府調達(売上の42%)と民間部門(58%)のバランスが取れている点。第1四半期の政府部門売上成長率45%を上回り、民間部門は71%の急成長を記録した。2022年に56%を占めていた政府調達の割合は、40%台前半まで低下している。
| 部門 | 売上構成比 | 成長率(Q1) |
|---|---|---|
| 政府調達 | 42% | 45% |
| 民間部門 | 58% | 71% |
今後のリスク要因は?
ミズホ証券は「高すぎるソリューション価格が市場拡大の足かせになる可能性」を指摘。EV倍率の高さから「数四半期以内に急落リスクがある」と警告する。一方で、地政学的緊張が続く現状を考慮すれば「政府調達需要は堅調を維持する」とも予測している。
Palantirは今年、米民間部門の売上増加率目標を68%に設定。共同創業者ピーター・ティール氏がトランプ前大統領を早期支持したことで知られる同社は、政治的なつながりもビジネスにプラスに働いているようだ。
投資家はどう見るべきか?
AIソフトウェア市場におけるPalantirの独占的なポジションは当面変わらないとの見方が優勢だ。ただし、株価の急騰を受けて「バブル論」も台頭しており、BTCCアナリストチームは「短期の過熱感には注意が必要」とコメント。来月4日予定の第2四半期決算が次の重要な節目となる。
個人的な見解を述べれば、Palantirの技術力は本物だが、ここまでの株価上昇には正直驚いている。友人のヘッジファンドマネージャーは「AIバブルがはじける前に利益確定すべきだ」と主張するが、私はもう少し様子を見たい。あなたならどう判断するだろうか?
Palantirに関するQ&A
Palantirの目標株価はいくらですか?
アナリストの予想は分かれており、ミズホ証券が135ドル、ウェドブッシュ証券が160ドルとしています。市場平均はこの中間あたりと見られます。
Palantir株は過大評価されていますか?
EV/売上高倍率が87倍と業界平均を大幅に上回っており、一部のアナリストは過大評価と指摘しています。しかし成長率を考慮すれば適正とする見方もあります。
Palantirの主な収益源は何ですか?
政府調達が42%、民間部門が58%を占めています。特に民間部門の成長が著しく、前年比71%増となっています。