テザー社がビットコインを600億円超で追加購入—CEP合併へ向けた大胆な動き
仮想通貨業界に激震—ステーブルコイン発行元のテザー社が、60億ドル相当のビットコインを追加購入したことが判明。この買い付けは、同社がCEP(仮想通貨決済プラットフォーム)との合併を進める中での戦略的動きと見られている。
市場関係者は『流動性確保のための前哨戦か、それとも単なる暗号版のドルペッグ維持工作か』と冷笑交じりに分析。いずれにせよ、テザー社の資産ポートフォリオが再び注目を集めることになった。
今回の購入で同社のビットコイン保有量は業界トップクラスに—中央集権的な金融システムを嘲笑うかのような規模感だ。『分散型』を標榜する業界で、ますます存在感を増すテザーの次なる手に市場が注目している。
21キャピタルの合併とビットコイン大量保有の背景
今回の取引は、仮想通貨(仮想通貨)投資に特化した21キャピタル(Twenty One Capital)とCEPの合併を支える戦略の一部となっている。
投資会社21キャピタルは、テザーおよびその姉妹企業のビットフィネックス(Bitfinex)が筆頭株主を務める。
合併が完了すると、21キャピタルは総額36億ドル(約5328億円)相当のビットコインを保有し、公開企業としては世界第3位の規模となる。
今回取得したBTCは、公開株式への私募(PIPE)取引を通じて資金調達されたもので、転換社債とA種株式発行が資金源となった。
戦略的な合併と今後の展望
本案件は、テザーがビットコインを準備資産とする取り組みを強化する一環だ。
規模の拡大により、マイクロストラテジーなど他の公開企業と並び、仮想通貨市場における機関投資家の存在感を示す狙いがあるとみられる。
また、21キャピタルは2025年5月にマイアミに現地法人を設立し、初期資金1000万ドル(約14.8億円)を投じて成長戦略を推進する予定だ。
仮想通貨投資に関する需要の増加も予想されており、今回の合併・取得に関する詳細は、13日に証券当局へ提出された書類で開示され、今後も追加情報の公開が続く見通しである。
21キャピタルを率いるのは、ビットコイン決済プラットフォーム「ストライク(Strike)」創業者のジャック・マーラーズ氏。合併新会社はCEPのティッカーシンボルで取引される。
今回の動きは、金融機関や投資家による仮想通貨取引への信頼醸成、及び新たな成長機会の創出にも寄与することが期待されている。