中米貿易合意がBTCに追い風:ビットコイン急騰後に調整入りか?最新相場と今後の見通しを解説
アメリカと中国は2025年5月12日、ジュネーブにて重要な貿易協定を締結し、今後90日以内に二国間の関税を大幅に削減することで合意しました。
このニュースが公表された後、ビットコイン(BTC)の価格が105,800ドルまで急騰し、2025年2月以来の高値を記録しました。
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目次 |
1.中米貿易が重要な共通認識に達し、BTCは短期的に急騰後やや反落 |
中米貿易が重要な共通認識に達し、BTCは短期的に急騰後やや反落
アメリカと中国は2025年5月12日、ジュネーブにて重要な貿易協定を締結しました。
共同声明によると、アメリカは中国製品に対する関税を145%から30%に、中国はアメリカ製品に対する関税を125%から10%にそれぞれ引き下げるとしています。
この措置の初期的な実施期間は90日間であり、世界経済に対し前向きなシグナルとなっています。
このニュースが公表された後、リスク資産は軒並み上昇。5月12日午後3時頃にはBTC価格が105,800ドルまで急騰し、2025年2月以来の高値を記録しました。
しかし、買い方の勢いは長続きせず、その後は値動きが不安定となり、米国株式市場の取引終了後には目立った下落が見られ、5月13日早朝には再び10万ドルの大台に迫る展開となりました。
伝統的金融市場も好反応、米株主要3指数がそろって上昇
一方で、伝統的な金融市場も前向きに反応し、米国株の主要3指数がいずれも上昇して取引を終えました。
ナスダック指数は4.35%上昇、S&P500は3.26%の上昇を記録し、いずれも3月3日以来の終値ベースでの高値を更新しました。
ダウ・ジョーンズ工業株平均も2.81%上昇し、3月27日以来の高値をマーク。全体として市場センチメントの回復が明確となっています。
BTCの最新価格動向:高値圏でのもみ合い
5月13日時点、執筆時のBTCの価格は102,646ドルで、過去24時間で1.26%の下落を記録しています。
引用:TradingView
現在は高値圏でのレンジ相場となっており、明確な方向感は見られていません。
仮想通貨市場で21万人がロスカット、清算総額は7.21億ドルに
ビットコインの大幅な変動は、暗号資産市場全体にも波及し、多くのトレーダーがロスカット(強制清算)される事態となりました。
出典:Liquidation Heatmap
5月13日、Coinglassのデータによれば、過去24時間で全ネットワーク合計21万人を超える投資家がロスカットされ、清算総額は7.21億ドルに達しました。
内訳としては、ロングポジション(買い)の清算が5.21億ドル、ショートポジション(売り)の清算が約2億ドルとなっており、相場の急変動が多くのトレーダーに影響を与えたことが分かります。
BTCのテクニカル分析:レンジ突破か、再調整かの分岐点
テクニカルの観点から見ると、BTCが短期的に102,600ドルの水準をしっかりと維持し、かつ出来高が伴えば、103,000ドル上のレジスタンス突破を試す可能性があります。一方で、反発が続かない場合は引き続きレンジ相場が続く見通しです。
引用:TradingView
短期的には以下の2つの水準が重要なテクニカルポイントです。
- ボリンジャーバンド上限:103,136ドル
- 20日移動平均線(MA20):102,441ドル
今後の見通し:中米協議とマクロデータに注目
今後の投資判断においては、中米貿易協議の進展状況や、今週発表予定の主要なマクロ経済データの内容に注目しながら、ポジション調整を行う必要があります。
相場の変動リスクに備え、柔軟に立ち回りつつ、リスクコントロールを徹底することが重要です。
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