BTCC / BTCC Square / CryptodnesJP /
コインベースが4,205億円でデリビット買収―暗号界の巨人が次の一手を打つ

コインベースが4,205億円でデリビット買収―暗号界の巨人が次の一手を打つ

Published:
2025-05-09 12:48:04
8
1

米国最大の暗号取引所がデリバティブ市場に本格参入。機関投資家向けインフラを掌握することで、次の成長エンジンを確保―少なくとも上場企業としてのストーリーはそう語っている。

「戦略的買収」という名の、過熱するM&A市場への参戦。4205億円という価格タグは、暗号冬の終わりを匂わせる大胆な賭けだ。

金融業界の古参たちが規制を盾に尻込みする中、コインベースは伝統金融の牙城をまた一つ崩した。SECの睨みが効かない領域で、早くも新しい盤面を整えている。

デリバティブ事業への本格進出と競争力強化

コインベースは今回の買収により、既存の現物取引サービスにオプション取引や先物、永久契約などのデリバティブ商品をグローバルに提供する体制を整える。

デリバティブ市場はリスクヘッジや投機目的で機関投資家や経験あるビットコイントレーダーに広く利用されており、近年取引量が急増している。

デリビットは2024年に約1.2兆ドルの取引高を記録し、コインベースのグレッグ・トゥーサー機関投資家向け製品担当副社長は「単なる製品追加ではなく、深い流動性、より狭いスプレッド、機関投資家と個人トレーダー向けの優れたツールを提供することになる」と述べた。

コインベース株は買収発表後に約6%上昇。この動きはアメリカのアルトコイン市場における地位強化と国際展開の加速を示すものとして注目されている。

ドバイのライセンスと戦略的価値

買収完了にはドバイを含む各国規制当局の承認が必要で、特にデリビットが今年4月に取得したドバイの仮想資産規制当局(VARA)からのライセンス移管が焦点となる。このライセンスによりコインベースは中東やアジア地域への展開を加速できる見込み。

デリビットはもともとオランダで創業されたが、最近ドバイに本社を移転。業界では仮想通貨デリバティブ市場の拡大を見据え、各社が取引所買収を活発化させている。

例えばクラーケンは3月に先物取引プラットフォームのニンジャトレーダーを15億ドルで買収する契約を結んでいる。

収益の多様化と市場影響

買収後はデリビットの創業者ジョン・ヤンセン氏とマリウス・ヤンセン氏が退任し、現CEOのルーク・ストライヤーズ氏は留任する見込み。

コインベースはデリビットの技術を統合し、オンボーディングや法定通貨インフラの整備、取引商品の幅拡大を進める予定。

コインベースにとって本取引はサービス多様化による収益源の安定化という側面もある。オプション取引の収益は現物取引に比べて相場変動の影響を受けにくく、市場の上昇・下降局面いずれでも安定した収益が見込めるとされる。

取引完了は2025年末までの見込みで、新しい仮想通貨業界における最大級の買収案件として市場の注目を集めている。

Hideaki Wakabayashi 2021年に仮想通貨投資を始める。以降、同分野での専門的な知識を深めながら自身のブログ・ライターとしても活動。仮想通貨に関する深い理解を活かして複数のメディアで多くの記事を執筆。初心者に寄り添った簡潔な解説を得意とする。

Telegram

シェアする: 0 シェアする

|Square

BTCCアプリを入手して、暗号資産取引を始めてみませんか?

早速始める QRコードをスキャンして、100M人以上のトレーダの仲間になりませんか?