CoinbaseとPayPalがPYUSD普及に向け提携拡大—安定通貨戦争が熱を帯びる

金融科技の巨人たちが再び手を組んだ。CoinbaseとPayPalはPYUSD(PayPal USD)の採用促進に向け、戦略的提携を強化すると発表。この動きは安定通貨市場での支配権争いをさらに加速させるだろう。
両社は既存のインフラを活用し、PYUSDの取引・決済シームレス化を推進。Coinbaseの取引所流動性とPayPalの小売決済網が融合すれば、業界の地図が塗り替わる可能性がある。
専門家は「伝統金融機関がまた後手を踏んだ」と指摘。規制当局の目を盗むように進む暗号企業の駆け引きが、今度は安定通貨という『まっとうな』領域で繰り広げられている。
コインベースとPayPalが連携強化
PYUSDは、米ドルに価値が連動するように設計され、規制に準拠したステーブルコインだ。
今回の提携拡大は、コインベースのカストディ(保管・管理)および取引に関する能力と、PayPalの決済に関する専門知識を統合することで、PYUSD含むステーブルコインの日常的な取引における利用を強化する狙いだ。
プラットフォームや国境を越えたデジタルコマースでの利用を促進し、シームレスな交換体験の提供を目指す。
ステーブルコイン市場が拡大
昨今のステーブルコイン市場は、仮想通貨の価格変動リスクを抑えたいという需要の拡大や、仮想通貨の規制枠組みが進化する中、その市場規模は2,300億ドル(約32兆円)を超えている。
一部の予測では、2028年までに市場規模が2兆ドル(約286兆円)に達するとの予測もある。
しかし、現在主力なステーブルコインは、テザー(USDT)やサークル(USDC)となっている。
そのためコインベースとPayPalは、両者の連携を強化させることで、PYUSDの規模拡大やステーブルコイン決済のより広範な受け入れを促進を狙う。