仮想通貨ETFが大規模流出——第2四半期の上昇トレンドに終止符か?
仮想通貨市場が揺れている。機関投資家の「ホットマネー」がETFから急速に流出——第二四半期のラリーが早くも終わる可能性が浮上した。
【資金流出の衝撃】
ビットコインETFの純流出額が今四半期で過去最高を記録。市場関係者は「リスクオフ」の兆候と警戒感を強めている。
【夏の暴落シナリオ】
伝統的な金融市場のボラティリティ上昇が仮想通貨にも波及。ヘッジファンドが利益確定に動く中、個人投資家はまたしても「バグドットコム症候群」に陥る可能性が…
金融当局の監視が強化されるなか、仮想通貨市場は再び「自己修正」モードへ——あるアナリストは「ウォール街の狼たちが次の仕込みを始めるまでの小休止」と冷ややかに分析した。
イーサリアムETFからの過去最大の流出
仮想通貨データプラットフォーム「SoSoValue」の報告によると、米国のビットコインスポットETFは、月曜日だけで3億3319万ドルの資金流出となった。
なかでも注目されたのは、ブラックロックが運用する米国最大規模のビットコインETF「IBIT」から、5月30日以降で最大となる2億9221万ドルが流出したことだ。IBITは過去2か月間、相場が低迷する中でもビットコイン価格を支える中心的な存在であっただけに、市場関係者には大きな驚きを与えた。
一方、米国のイーサリアムスポットETFは、さらに深刻な状況となった。2024年7月のETF設定以来最大となる総額4億6510万ドルの資金が流出した。特にブラックロックが運用するイーサリアムETF「ETHA」は、単日で3億7500万ドルの資金が流出し、21日間続いていた資金流入の動きが完全に止まった。これに伴いETHAの保有するETHは約3%減少した。
ただ、ETFからの資金流出という記録的な出来事にもかかわらず、ビットコイン価格は約1%、イーサリアム価格は約5%上昇した。この背景には、同日米国株の主要3指数が回復基調を示したことがある。

第2四半期において仮想通貨の相場上昇を主導したETFへの機関投資家による需要が今後どのように推移するかが焦点だ。今回の流出が一時的なものなのか、それとも今後も継続的な売り圧力となるかは現時点で不透明だが、流入がこのまま鈍化すれば、ビットコインとイーサリアムには数週間にわたり下落圧力が高まる可能性がある。
一方、米国では、予想外の弱い雇用データにもかかわらず、市場が比較的安定していることに投資家は困惑している。CMEグループの金利予測ツール「FedWatch」によると、市場が9月のFRB利下げを予測する確率は95%に急上昇しており、ゴールドマン・サックスも9月から3回連続で利下げが行われるとの予測を示している。
また、トランプ米大統領は今週後半にも、新たな連邦準備制度理事会(FRB)理事と次期労働統計局(BLS)長官を発表する予定だ。