WLFIトークン、DeFi融資疑惑で史上最安値に急落 - プロジェクト側は2500万ドルの即時返済を発表

【緊急】DeFiプロジェクトWLFIが自社トークンを担保にした融資手法で業界批判が高まる中、同プロジェクトは4月10日までに総額2500万ドル(約37億円)の即時返済を実行した。この疑惑によりWLFIトークンは過去最安値を更新、10%以上の急落を記録。プロジェクト公式Xアカウントは『当社のWLFI Marketsポジションに対し、2日前に1500万ドル、本日さらに1000万ドルを返済済み』と発表し、FSA(金融庁)を含む規制当局の監視が強化される可能性が浮上している。
WLFIの返済、強いコミュニティの圧力を受けて実施
BeInCryptoのデータによれば、この騒動でWLFIトークンは過去最低値の0.07967ドルまで下落。2025年に大々的にローンチして以降、最も低い水準となっている。
今回の市場急落は、ワールドリバティが自社のガバナンストークンを担保に大量のステーブルコインを引き出していた事実が明るみに出たことによるもの。
アーカム・インテリジェンスによれば、トランプ陣営と関係が深いこの企業は、2つのデジタルウォレットで約4億600万ドル相当のWLFIを担保提供し、1億5,000万ドル分のUSDCを借り入れていた。
The WLFI Team is borrowing $150M USDC against $400M WLFI on Dolomite.
The WLFI Team is lending $406.23M of WLFI across 2 wallets. That is 4.99% of the supply, and 97.8% of the WLFI cap on Dolomite.
They are borrowing a total of $150M USDC against their holdings on Dolomite. pic.twitter.com/7dPsDKF73R
こうした動きでドロマイトのUSD1レンディングプールも急速に枯渇し、利用率は93%超へ。この結果、一般預金者が深刻な流動性不足に見舞われ、資金引き出しが困難な状況となった。
一方で、取引を巡る見通しをさらに複雑にしているのが、両社の経営層の関わりだ。ドロマイト共同創業者のコリー・キャプラン氏は、ワールドリバティファイナンシャルの公式アドバイザーを務めている。
デジタル資産価格の暴落を受け、DeFiアナリストは不良債権のシステミックリスクに警鐘を鳴らす。現状、WLFIを担保とする資産でドロマイトのロック総額8億3,570万ドルのうち約55%を占めており、1つの価格下落中の資産にリスクが大きく集中している。
ワールドリバティファイナンシャル、FUDを一蹴
しかし、ワールドリバティ経営陣は激しく反論しており、破綻懸念を「FUD(根拠のない不安や疑念)」と断じている。
SNSでの一連の声明で、開発チームは「大規模な借入はエコシステム全体に利益をもたらす」と主張。「アンカーボロワー(主要借り手)」として振る舞うことで、他の利用者に高い利回りをもたらしているとした。
だが、批判的な見方も多く、担保価値がポジション調整より速く下落した場合、貸し手側に不良債権が増えるリスクを指摘。ワールドリバティ側は、この事態も否定し「必要なら追加で担保を差し入れる」と述べた。
「当社はWLFIマーケット最大級の供給者・借り手。WLFIを担保にステーブルコインを借りていることは事実だが、清算リスクにはまったく及ばない。市場が大きく逆行しても、単にさらに担保を差し入れるだけ。それが仕組みであり、リスクには当たらない」とチームは付け加えた。
同時に、紙の上で多額の損失を抱える初期支援者への配慮として、ワールドリバティは制限付きトークンのアンロックに関するガバナンス提案を発表。
チームによれば、新提案は初期小口購入者を対象とした、体系的かつ長期の権利確定スケジュールを盛り込む内容となる見通し。
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