バイナンスウォレットが予測市場に参入、Polymarketに新たな競合が登場

世界最大の仮想通貨取引所バイナンスが、同社のウォレット内で予測市場機能の試験を開始した。この動きは、Polymarketなど既存の予測市場プラットフォームへの直接的な挑戦となる。ユーザーは、サードパーティプロバイダーを介して集約された実世界のイベントを対象に、0.01ドルから0.99ドルの範囲で「イエス」または「ノー」の株式を売買し、クラウドコンセンサスに基づく取引が可能となる。
バイナンス、競争激化の市場に参入
Predict.funは2025年12月にローンチされ、12万以上のユーザーによる累計取引高は15億ドル超に達している。2026年3月には競合のProbableを買収し、BNBチェーンの流動性強化を図った。
トラストウォレットによれば、Predict.funの最大の特徴は利回り付き担保である。預け入れた資金は、ポジション保有中もVenusなどのプロトコルを通じてDeFiの利回りを獲得できる仕様。この仕組みにより、Polymarketのようなプラットフォームで課題となっていた遊休資本が解消される。
バイナンスは、現物保有分とは別に、専用の予測アカウントを設定することを利用者に求める方針である。機能の提供開始時期や対応国・地域は未公表。
拡大する分野、強まる監視
予測市場の月間取引高は2026年に200億ドルを突破し、2025年初頭の12億ドルから大幅増となった。
DeFi Rateによれば、Kalshiは3月単月で123億5000万ドルを記録し、Polymarketも初めて100億ドルを突破した。
一方、米上院議員アダム・シフ氏とジョン・カーティス氏は3月、スポーツおよびカジノスタイル契約のCFTC登録済みプラットフォームでの取扱禁止を目指すPrediction Markets Are Gambling 法案を提出した。
これを受けて、KalshiおよびPolymarket双方がインサイダー取引及び市場操作への規制を強化した。
バイナンスのセルフカストディ型ウォレットを活用した米国外中心の参入は、こうした規制リスクを回避しつつ、急増するグローバルユーザー層へのアクセスが可能となる見込み。