EU、暗号資産規制法案「MiCA」協議を継続へ

2022/03/28著者:

EU、暗号資産規制法案「MiCA」協議を継続へ-BTCC

欧州議会が暗号資産(仮想通貨)規制法案「MiCA」に関する取り組みを続ける中、同法案の指揮を執るEU(欧州連合)議会議員のステファン・ベルガー氏が、MiCAに関する機関間協議を主導する授権が取り消されなかったと報じた。

 

これにより、同法案はPoW(プルーフ・オブ・ワーク)コンセンサスプロトコルをEU(欧州連合)で禁止するという議論を呼んだ条項なしで、採択に向けて前進することになる。PoWコンセンサスプロトコルは、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)などの主要仮想通貨プロジェクトで採用されている。

 

705議席のうち177議席を有する議会最大会派、中道右派のEPP(欧州人民党)の代表であるベルガー氏は25日、「良いニュースです!私の授権に異議は唱えられなかった。PoW禁止はないという立場で3社協議に臨みたいと思う。欧州議会は私に追い風を吹かせ、革新的な強さを見せている」とツイート。同氏はMiCAに関する報告書の中で、同法案を「持続的な金融のためのEUタクソノミー」と連携させることを提案。「法案が委員会および理事会で承認されることを楽観視している」と述べた。

 

アンストッパブルDeFiで戦略・事業開発責任者を務めるパトリック・ハンセン氏は、わずか39議席を有する小規模連盟GUE/NGL(左派・北方緑左派連盟)の議員が、ベルガー氏が3者協議に進むことに異議を申し立てようとしたが、「十分な票が集まらなかった」と説明している。同氏は「したがって、全体投票は行われず、MiCA法案からPoW禁止が削除されるのは確実だ」と言う。

 

EUの複雑な立法手続きの下では、27カ国の加盟国の閣僚から構成される欧州理事会、EU機関で唯一加盟国での直接選挙制を採用する欧州議会が、立法案に関するいわゆる3者協議に関与する。議会と理事会、そしてEUのガバナンスを主導する委員会が3者協議を行い、法案について暫定的な合意で終了する可能性もあるということだ。3者協議で成立しうる合意は非公式なもので、3機関それぞれで正式に承認される必要がある。

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