ZKsyncの新プロバー「Airbender」、イーサリアムブロックを35秒で証明
レイヤー2ネットワークZKsyncの開発元であるMatter LABsは、Permissionlessカンファレンスにおいて、新たな暗号証明システム「Airbender」を発表した。
プロバーはレイヤー2ソリューションの中核コンポーネントであり、ゼロ知識証明(ZKP)を生成してベースレイヤーであるイーサリアムブロックチェーンに投稿する。このプロセスは、両チェーン間のセキュリティを保証する上で極めて重要だ。
ZKSyncチームによると、Airbenderは単一GPUでイーサリアムブロックの証明を35秒で処理可能で、同種のプロバー中最速を実現。競合他社のベンチマークを上回る性能を示している。
高速化は取引手数料の削減にも寄与する。Matter Labs共同創業者のAlex GluchoWski氏はCoinDeskのインタビューで「1セント以下の領域に到達しつつあり、マイクロペイメント、高頻度取引、分散型SNSなどの重要ユースケース実現の鍵となる」「高速証明は迅速なファイナリティ、低コストアプリ、そして大規模GPUファーム以外での証明生成を可能にする」と述べた。
このオープンソースのゼロ知識仮想マシン(zkVM)は、RISC-Vを基盤としている。イーサリアム共同創業者Vitalik Buterin氏が現行のEVM代替案として提唱するこのフレームワークは、ブロックチェーンの効率化に寄与すると期待されている。
Gluchowski氏は「1年以上前からAirbenderの開発に着手していた。イーサリアムの進むべき道とZKアプリの将来的な要求を見据えた結果だ。Vitalik氏の最近の投稿は我々の計画を裏付けるものだったが、この方向性は以前から定まっていた」と説明。
現在Airbenderは初期展開段階にあるが、Matter Labsは開発者がテスト可能なアプリをリリースしている。計画通り進み、ZKsyncのガバナンスプロセスで承認されれば、今夏のプロトコルアップグレードに組み込まれる見込みだ。
Gluchowski氏は「Airbenderは家庭用環境での証明処理、リアルタイムクロスチェーンUX、動的検証可能なZKアプリの基盤となる。検証可能な相互接続チェーンのインターネット構築に向けた第一歩だ」と総括した。
翻訳者: ShadowHunt0r