FRB、12月に0.25%利下げの可能性高まる…41日間の政府閉鎖でデータ不足「ジレンマ」
米連邦準備理事会(FRB)が12月の政策金利を0.25%引き下げる可能性が高まっている。10月1日から始まった41日間の連邦政府閉鎖により、重要な経済データの収集が滞り、FRBの政策決定が困難な状況に陥っている。専門家の間では、データ不足が利下げ判断を遅らせる要因になる一方、経済減速懸念から早期の利下げを求める声も強まっている。
政府閉鎖がもたらしたデータ不足の影響
10月1日から11月10日まで続いた連邦政府閉鎖は、2013年16日間の閉鎖を上回り、過去最長となった。労働統計局(BLS)をはじめとする主要政府機関の業務が停止したため、雇用統計や小売売上高など重要な経済指標の発表が延期された。EYパートナーの経済アナリストは「9月の雇用統計が発表されず、政府閉鎖の影響で10月・11月のデータ信頼性にも疑問が生じている」と指摘する。
特に問題となっているのが、FRBが利下げ判断の根拠とする個人消費支出(PCE)物価指数のデータ不足だ。BTCCリサーチチームのシシニアアナリストは「通常であれば12月会合までに3ヶ月分のデータを精査するが、現在は9月分すら不完全な状態」と現状を説明する。
市場予想と専門家の見解
CMEグループのFedWatchツールによると、12月に0.25%の利下げが行われる確率は61.9%と算出されている。10月初旬には90%近くあった利下織期待が、政府閉鎖の影響でやや後退した格好だ。
KPMGのチーフエコノミストは「FRBはデータ不足を理由に12月の利下げを見送る可能性がある」と慎重な見方を示す一方、JPモルガンのエコノミストは「成長鈍化が明らかな中、0.25%の小幅利下げは避けられない」との見解だ。ソース: TradingView
今後の経済見通し
政府閉鎖の影響で、第4四半期のGDP成長率は1.0~2.5%程度に鈍化するとの予測が主流だ。一方、第1四半期のGDPは3.1%と堅調に推移しており、経済の二面性が浮き彫りになっている。
VIX指数(恐怖指数)は7日に19.08と上昇し、市場の不安心理が拡大していることを示唆。20を超えると本格的なリスクオフ相場への移行が懸念される水準だ。
FRBの政策対応への期待
市場関係者の間では、12月の利下織後に2024年を通じて2.75~3%まで段階的に利下げが進むとの見方が優勢。BTCCアナリストは「インインフレ抑制と経済安定化のバランスを取りながら、慎重な金融緩和が進むだろう」と予想する。
今後の焦点は、11月末に発表される10月の雇用統計とPCEデータとなる。政府閉鎖の影響でデータの信頼性に疑問符が付く中、FRBのパウエル議長ら政策当局者の発言にも一層注目が集まっている。
投資家へのアドバイス
現状の不透明感が強い市場環境では、分散投資とリスク管理が一層重要になる。特に為替変動リスクへのヘッジや、流動性の高い資産への配分を心がけたい。この記事は投資アドバイスを構成するものではありません。ソース: CoinmarkETCap