テザー、新たな金単位「スクード」を発表:デジタル金取引の障壁を解消
主要ステーブルコインUSDTを手掛けるテザーは9日、金裏付けトークン「Tether Gold(XAU₮)」の利便性を高める新たな会計単位「スクード」の導入を発表した。
この動きは、地政学的緊張と経済的変化を背景に歴史的な上昇を見せる金価格の中で、安定を求める投資家の注目が同商品に集まる中での決定となった。
テザーの新単位
テザーはプレスリリースで、スクード単位が「誰もが利用できる実用的な支払い手段としての金の役割を復活させる」ことを目的とすると強調。年初来、金価格は約70%上昇し、現在はオンス当たり約4,482ドルで取引されている。
スクードに加え、テザーは新プラットフォーム「WDK」も発表。このフレームワークにより、開発者、企業、さらにはAIエージェントが、あらゆるデバイスやOSと互換性のある自己保管型ウォレットを作成・展開・管理できるようになり、XAU₮、ステーブルコイン、ビットコイン(BTC)の利用をさらに支援する。
しかしテザーは、日常取引や商品価格設定において、オンスの端数単位で扱うことが煩雑になり得るという重大な障壁が残っていることを認識。長い小数値は直感的でなく、実用的使用が困難な場合が多い。スクードはこの問題を解決し、従来通貨において小額単位が機能的な通貨としての役割を高めるのと同様に、より単純な会計単位を提供することを目指す。
1スクードは0.001トロイオンスの金(XAU₮の1/1000)と定義され、金裏付け価値の価格設定や移転を容易にする。このアプローチにより、ユーザーはXAU₮の複雑な小数端数を扱う代わりに、スクード単位全体またはその一部で取引できるようになる。
パオロ・アルドイーノCEOの見解
テザーの最高経営責任者(CEO)パオロ・アルドイーノは、この開発が投資家にとって持つ意義について次のようにコメント。
「金はビットコインと並び、究極の価値保存手段としての役割を再び証明している。XAU₮は金をデジタル化し、今回のスクードにより参入障壁を下げ、誰もが歴史的に最も信頼されてきた資産のごく小さな端数さえ所有し、容易に価格設定し、取引できるようにする」
テザーはスクードを通じ、金を信頼できる価値保存手段であるとともに、より直感的な交換媒体とし、グローバルユーザーベースへの金融包摂を促進することを目指す。同社は次のように述べている。
「TETHer Goldは、セキュアな金庫に保管された物理的金により完全に裏付けられ、所有権はテザーの資産追跡ツールによりオンチェーンで検証可能。スクードはXAU₮の構造や裏付けを変更するものではなく、特に価格が上昇を続ける中で、金の価値を測定し取引するより単純な方法を提供する」
画像提供:DALL-E、チャート提供:TradingView.cOM
翻訳:NEOnGhostX