NVIDIA、2030年に向けて1株あたり40ドルの収益見通し…BofA「AI懐疑論は長期的な追い風」
米バンク・オブ・アメリカ(BofA)は、NVIDIAについて2030年までに1株あたり40ドルの収益を達成する可能性があるとの楽観的な見通しを示しました。同社はAI技術の成長が長期的な追い風となるとの見解を強調しています。
NVIDIAの株価上昇とAI市場の成長見通し
BofAアナリストによると、NVIDIAはAIプロセッサ市場で支配的な地位を維持しており、今後数年間で持続的な成長が見込まれます。特にデータセンター向けGPU需要の拡大が収益の主要な推進力となると予想されています。2023年時点でNVIDIAの株価は既に大きく上昇していますが、BofAはさらに上昇余地があると判断しています。
「AI技術の採用が企業やクラウドプロバイダー間で加速している現状を考慮すると、NVIDIAの成長ストーリーはまだ初期段階にある」とBofAアナリストは述べています。同社は特に生成AIや大規模言語モデル(LLM)のトレーニング需要がNVIDIAの製品ポートフォリオに追い風となると指摘しました。
AI市場の長期的な成長可能性
BofAのレポートでは、AI市場全体が2030年までに4,000億ドル規模に成長する可能性が示されています。この成長の大部分はクラウドインインフラストラクチャとエンタープライズAIソリューションへの投資によるものと予想されます。
「現在のAI投資サイクルは1990年代後半のインターーネットブームに似ているが、今回はより実質的なビジネスケースが存在する」とBofAテクノロジー担当アナリストは説明します。「特にNVIDIAのH100や次世代GPUは、AIワークロードにおいて競合他社に対して2-3年の技術的優位性を維持すると見ています」
短期的な懸念と長期的な機会
一部の市場参加者からは、AI関連株のバリュエーションに対する懸念の声も上がっています。しかしBofAは、現在の株価水準が長期的な成長見通しを適切に反映していない可能性があると指摘します。
「短期的な調整リスクは否定できないが、AIコンコンピューティング需要の根本的な成長トレンドは2030年以降も持続すると確信している」とレポートは述べています。NVIDIAの2026年の予想EPSは5ドルを超える可能性があり、その後も安定した成長が続くと予測されています。
投資家へのアドバイス
BofAは投資家に対し、短期的なボラティリティに惑わされず、AI分野の長期的な成長ストーリーに注目するよう勧告しています。同社のターゲットプライスは、NVIDIAがAIプロセッサ市場で70-80%のシェアを維持するとの前提に基づいています。
「業界リーダーとの会談を通じて、AIインインフラ支出が2025年以降も持続的に成長するという確信を強めている」とBofAアナリストチームはコメントしています。「NVIDIAの技術的リーーダーシップとソフトウェアエコシステムの強さは、競合他社に対する強力な参入障壁を形成している」