ETHブロックチェーンのPoS移行を受けGPUの需要は低下か
2022/06/29著者:
GPUの需要は低下か
米投資銀行のモルガン・スタンレー(Morgan Stanley)は27日、イーサリアム(ETH)ブロックチェーンがPoS(プルーフ・オブ・ステーク)に移行すれば、つまり「The Merge」が実現できたら、暗号資産マイニング機器の必要性はなくなり、GPU(グラフィックス・プロセッシング・ユニット)の需要は低下すると発表した。
イーサリアム開発者は、PoS移行、いわゆる「The Merge」が9月までに、早ければ8月までに実現することを望んでいるが、過去の遅延を考えると2023年初頭になっても驚きではないという。
モルガン・スタンレーによると、暗号資産(仮想通貨)マイニングは過去18カ月、GPU市場に大きな影響を与えた。2021年の収益の約14%を占め、同時に「大規模なGPU不足の要因となり、価格を押し上げた」としている。
仮想通貨マイニングとGPU需要
GPU需要は低下するが、GPU大手のエヌビディア(Nvidia)は2017年〜19年にかけて、仮想通貨マイニング需要への投資を減らしているとレポートは指摘した。
さらに、GPU不足の要因となった仮想通貨マイニング需要は今年前半に縮小し始めたという。
エヌビディアと、同じくGPUを手がけるAMDは、両社とも暗号資産マイニング需要減少の影響を最小化したとしているが、モルガン・スタンレーは、在宅勤務の減少による需要の減少、仮想通貨のPoS移行などの要因により、2023年第1四半期(1−3月期)にGPU需要は低下すると予想している。
「The Merge」:PoS移行
イーサリアムのマイナー(マイニング事業者)は、他の仮想通貨をマイニングしても利益が出ないため、「The Merge」後にGPUを売却する可能性が高いという。
またPoS移行後も、1秒あたりのトランザクション数など、イーサリアムブロックチェーンのスケーリング問題は解決せず、取引手数料(ガス代)の低下にもつながらないと同行はレポートで述べた。
5月上旬にBTCCが報じたように、イーサリアムのテストネットは6月8日に「The Merge」を実行する見通し、その後イーサリアムは「The Merge」に向けた最初のリハーサルを迎えた。
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6月8日、イーサリアム(ETH)ブロックチェーンは来たるべき「The Merge」に向けた最初の本格的なリハーサルを成功させた。
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