「朝起きたら-95%の紙切れに...」ナスダックを襲った「アジア超小型株」の恐怖
ある朝目覚めると、投資していた株価が95%も暴落していた...そんな悪夢のような現実がナスダック市場で起きています。アジア発の超小型株をめぐる異常な値動きが投資家たちに大きな衝撃を与えています。700%もの急騰後に95%暴落した銘柄もあり、SNSを中心に「ポンプ・アンド・ダンプ」の疑いも浮上。2025年に向けて規制強化が検討される中、市場は大きな転換点を迎えようとしています。
700%急騰後の95%暴落...「幽霊企業」疑惑
バロンズ誌の報道によると、PheTON Holdingsという企業が9月にIPOした後、わずか2日間で700%も急騰したものの、7月29日には95%暴落するという異常な値動きを見せました。同社の時価総額は一時6億5900万ドル(約970億円)に達しましたが、現在はわずか440万ドル(約6億5000万円)程度にまで縮小しています。2022年の売上高はわずか4万4000ドルで、実態のない「幽霊企業」ではないかとの指摘も出ています。
SNSで拡散された「買い煽り」...「45~55ドルで買うべき」
WhatsAppなどのSNSでは「この株は45~55ドル(約6,600~8,100円)まで上がる」といった内容のメッセージが大量に拡散されていました。専門家は「典型的なポンプ・アンド・ダンプ(買い煽り後に売り抜ける)手法」と指摘。SEC(米証券取引委員会)は9月4日、こうした「ミクロキャップ株」をめぐる不正行為について警告を発しました。
2025年、超小型株市場はどうなる?
フロリダ大学のJay Ritter教授によると、2001年には490社もの超小型株がNYSEに上場していましたが、2023年には29%に減少。2025年までにさらに市場規模が縮小すると予想されています。2001年から2022年までの間に、時価総額1000万ドル(約14億7000万円)未満の企業は6%から75%に急増しました。
「VIE構造」のリスクと今後
アジア企業によく見られるVIE(可変利益実体)構造を採用した超小型株について、専門家は「実態調査が困難」と指摘。あるアナリストは「VIE構造の企業は書類上の存在に過ぎず、投資家保護の観点から大きな問題だ」と警鐘を鳴らしています。
投資家へのアドバイス
市場関係者は「超小型株に投資する際は、目論見書を徹底的に精査し、SNSの情報に流されないことが重要」とアドバイス。「特に時価総額2500万ドル(約36億8000万円)未満、公開株式数1500万ドル(約22億円)未満の企業には注意が必要」と述べています。