ブラックロックのビットコインETF、史上最大の資金流出…5.2億ドルが大規模に流出
米資産運用大手ブラックロック(BlackRock)のビットコインETF「iShares Bitcoin Trust(IBIT)」で、過去最大規模の資金流出が発生した。19日(現地時間)のデータによると、単日で約5億2315万ドル(約782億円)が流出。これは同ETFの運用開始以来、最大の流出額となる。市場関係者は、連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ期待の後退が背景にあると分析している。
ブラックロックIBITで過去最大の資金流出
デジタル資産データプラットフォーム「SoSoValue」の集計によると、ブラックロックのビットコインETF「IBIT」では19日、5億2315万ドルの資金流出が記録された。これは同商品の1日の流出額として過去最大規模。14日には4億6300万ドルの流出があったばかりで、短期間での大規模流出が相次いでいる。
IBITは今年1月に運用を開始して以来、順調に資金を集めてきたが、最近は流出が目立つ。過去5営業日で見ると、資金流出は14億3000万ドルに達する。72億7600万ドルの純資金流入がある中で、IBIT単体では10億ドル以上の資金が流出している計算だ。
市場全体では4週間連続で資金流出
ビットコインETF市場全体では、4週間連続で資金流出が続いている。19日時点での純流出額は21億9000万ドルに達した。特にIBIT以外のETFでは、6日間に12億6080万ドルが流出。9営業日連続で資金流出が続いている状況だ。
CMEグループの「FedWatchツール」によると、市場参加者はFRBが9月に25ベーシスポイント(0.25%ポイント)の利下げを行う確率を48.9%と予想。7月初旬の予想より大幅に低下しており、これがリスク資産からの資金流出を加速させているとみられる。
専門家「短期的な調整局面」と指摘
ブラックロックの最高投資責任者(CIO)リック・ライダー氏は「IBITの短期的な資金流出は『利確』の動きだ」とコメント。「ビットコインの長期的な価値は変わらない」と述べ、現在の状況を一時的な調整と位置づけた。
同氏は「歴史的に見れば、ボラティリティの高い資産クラスではこうした調整は珍しくない」と指摘。「むしろ健全な市場形成プロセスの一環だ」と付け加えた。さらに「当社のビットコインETFは依然として強い関心を集めており、長期的な成長軌道に乗っている」と強調している。
ビットコイン価格は3%下落
資金流出を受けてビットコイン価格は3%下落。20日午前の時点で6万4000ドル台を推移している。市場アナリストは「FRBの金融政策見通しの不透明感がリスク回避ムードを強めている」と分析する。
BTCCアナリストチームは「短期的な調整局面に入った可能性が高い」と指摘。「しかし、ビットコインの基本面的な強さは変わっておらず、中長期的な上昇トレンドは継続すると見ている」とコメントした。