JD Vance、FRB議長パウエルの利下げ拒否を批判-政治的不整合を指摘

ホワイトハウスと連邦準備制度(FRB)の間で緊張が高まっている。JD・バンス副大統領は、インフレが緩和傾向にあるにもかかわらず利下げを拒否したジェローム・パウエルFRB議長を公開の場で批判した。バンス氏は過去の利下げのタイミングを指摘し、政治的な不整合が働いている可能性を示唆した。
FRBは慎重な対応をしているのか、それとも政治的な駆け引きをしているのか?
JD・バンス氏が利下げを要求
最近のツイートで、バンス副大統領は、パウエル議長が2024年大選直前に50ベーシスポイントの利下げを実施したのに、現在はインフレが明らかに低下しているにもかかわらず行動を起こさない理由を問いただした。
「パウエル議長が選挙直前に50ポイント利下げしたのに、今はインフレが低いにもかかわらずそれができない理由を聞きたい」
5月の政府報告書ではインフレ率が予想を下回る0.2%上昇にとどまったが、パウエル議長とFRBは金利を据え置いたままだ。
バンス氏はこれは不公平だと主張。金利が高い状態が続くと、住宅や自動車の購入、起業などにおける資金調達コストが上昇すると指摘し、現在利下げを行えば家計や企業の負担軽減につながると訴えた。
トランプvsパウエルの確執:「解任すべき!」
ドナルド・トランプ氏はさらに露骨な批判を展開している。パウエル議長を任命したにもかかわらず、トランプ氏は利下げの遅れを繰り返し非難。
過去1年間で、トランプ氏はパウエル議長を「頑固者」から「大敗者」まで様々に表現し、一時は解任を示唆する発言まで行った。
パウエル議長「急ぐ必要ない」と表明
一方、パウエル議長は6月24日の議会証言でFRBの慎重な姿勢を擁護。トランプ大統領の新関税が経済に与える影響など、より多くのデータを待ってから利下げを判断すると説明した。
インフレは落ち着きを見せているものの、迅速な行動を起こすには不確実性が大きすぎるとの見解を示した。
2025年9月の利下げ可能性
FRBは先週4.25%-4.5%で金利を据え置いたが、アナリストらは9月にも利下げがあると予想。予測プラットフォームPolymarketによれば、9月に25ベーシスポイントの利下げが行われる確率は51%、大幅な利下げの可能性は5%にとどまる。
一方、全く利下げが行われない確率は47%と予測されている。
利下げの時期が早まるかどうかに関わらず、一つ明らかなのは政治と政策の間の緊張が高まっていることだ。
翻訳者:Sn1p3rZ