英国のステーブルコイン規制…企業運営が不可能に?2026年最新動向
英国中央銀行(Bank of England)が2026年に提案したステーブルコイン保有制限案が、仮想通貨業界から強い反発を受けています。個人向けに2万ポンド、企業向けに1000万ポンドという厳しい上限設定が、英国のデジタル経済競争力を損なう可能性が指摘されています。
英国中央銀行がステーブルコインに上限を設けたい理由
英国中央銀行は2026年11月に発表した政策文書で、ステーブルコインの「システミックリスク」を管理するため、個人の保有上限を2万ポンド、企業の上限を1000万ポンドに制限する案を提示しました。この規制案では、発行体は準備金の40%を中央銀行に無利子で預け入れ、残り60%のみを収益性資産に投資できるとされています。
金融安定化担当副総裁のサラ・ブリーデン氏は「ステーブルコインが大規模に採用された場合、金融システムに重大なリスクをもたらす可能性がある」と説明。特にTether(USDT)やUSD Coin(USDC)などの主要ステーブルコインが突然の価値喪失を起こした場合の影響を懸念しています。
創業者たちが「機能しない」と主張する理由
仮想通貨業界のリーダーたちはこの規制案に強く反対しています。CoinbaseのCEOブライアン・アームストロング氏は「英国がデジタル経済でグローバルな競争力を失う危険性がある」とTwitterで警告しました。
AAVEの創業者スタニ・クレチョフ氏も「この規制では企業が英国で事業を展開するのが不可能になる」と指摘。実際、規制案が実施されれば、英国を拠点とする仮想通貨企業の85%が事業継続困難になるとの試算もあります。
世界的な反発が拡大
英国のステーブルコイン規制案は国際的な議論を呼んでいます。米国やEUの規制当局者からも「過度に制限的」との批判が上がっており、2026年3月現在、業界団体Stand With Crypto UKは規制案の見直しを求める署名活動を展開中です。
改革党(ReFORM Party)のリチャード・タイス議員は「この規制が実施されれば、英国の金融技術革新が10年後退する」と議会で警告しました。
今後どうなる?
英国中央銀行は2026年3月、業界の強い反発を受けて規制案の見直しに「真摯にオープン」であると表明。サラ・ブリーデン副総裁は上院委員会で「リスク管理の代替手段を検討中」と述べ、現行案より柔軟なアプローチを示唆しました。
最終的な規制枠組みは2027年10月までに確定する予定ですが、専門家の間では「現行案から大幅に緩和される可能性が高い」との見方が優勢です。仮想通貨アナリストのジェームズ・マーフィー氏は「英国政府も規制のバランスを模索している」と指摘しています。