2025年7月第3週 暗号市場の勝者と敗者:CRVが61%急騰、PUMPは40%暴落
今週の暗号市場は激動の1週間となった。Tezos(XTZ)やCurve DAOトークン(CRV)などが大幅な上昇を見せる一方、Pump.fun(PUMP)やPi(PI)などは苦戦を強いられた。米国で「GENIUS法案」が可決され、ビットコインが12.3万ドルの史上最高値を更新する中、アルトコイン市場では独自の動きが目立った。CoinGlassのデータを基に、今週の注目銘柄を徹底分析する。
暗号市場の週間ハイライト
7月第3週の暗号市場では、機関投資家の参入が加速する中で大きな節目を迎えた。特に注目されたのは、ビットコインが12.3万ドル、イーサリアムが3,400ドルを突破したことだ。スタンダードチャータード銀行がBTC/ETH取引を開始し、ピーター・ティールのファンドがBitMineに投資するなど、機関勢の動きが活発化している。
BTCCのアナリストは「今週の市場は、リスク選好とリスク回避の両方の動きが混在する珍しいパターンだった」と指摘。「XTZやCRVのような確立されたプロジェクトが上昇する一方で、PUMPのようなミームコインは急落し、市場の二極化が進んだ」と分析している。
今週の勝者トップ3
1. Tezos(XTZ) - 80%上昇で1ドル突破
TezosのネイティブトークンXTZは、0.64ドルを起点に80%以上上昇し、1ドルの心理的抵抗線を突破した。7月19日には48.48%という11月以来の最大単日上昇率を記録し、RSIは買われ過ぎ圏に突入。TradingViewのデータによれば、XTZの取引量は前週比300%増加し、明らかな買い圧力が確認された。
「XTZの上昇は、長期間の横ばい相場後のブレイクアウトの典型例だ」とBTCCアナリストは説明。「1.20ドルが次の抵抗線となるが、利益確定売りが出れば1ドル以下に戻る可能性もある」と指摘する。
2. Curve DAOトークン(CRV) - 61%上昇も1ドルで反発
DeFiプロトコルCurveのトークンCRVは、0.61ドルから61%上昇したが、1ドルの抵抗線で反落。一時1ドルを突破したものの、2.17%下落する場面もあった。CoinGlassのデータでは、CRVの未平倉残高が20%増加しており、トレーダーの関心の高さが伺える。
「CRVは0.75-0.85ドルの供給ゾーンを突破したが、1ドルは強力な心理的抵抗線だ」と市場関係者は分析。「1.10ドルが次の目標となるが、DeFi市場全体の動向にも左右される」と付け加えた。
3. Ethena(ENA) - 56%上昇で0.50ドル突破
合成ドルプロトコルEthenaのトークンENAは、0.32ドルから56%上昇し、0.50ドルの抵抗線を5月以来初めて突破。7月19日には15.11%の急騰を見せ、勢いが持続している。TradingViewのチャートでは、ENAの上昇トレンドが明確に形成されており、0.65ドルが次の目標値と見られている。
「ENAの上昇は、プロトコルのTVL(預かり総額)増加と連動している」とDeFiアナリストは指摘。「しかしRSIが70を超えており、短期的な調整の可能性もある」と注意を促す。
今週の敗者トップ3
1. Pump.fun(PUMP) - 40%暴落でミームコイン熱冷め
ミームコイン作成プラットフォームPump.funのトークンPUMPは、40%下落し0.004ドル付近で取引された。0.006ドルまで上昇した後、急激な利益確定売りに見舞われた。CoinGlassのデータによると、PUMPのロングポジションの清算額が急増し、過熱感が調整された形だ。
「PUMPの動きは典型的な『ハイプサイクル』の終わりを表している」とBTCCアナリストは解説。「底値形成の兆候が見えない限り、さらなる下落の可能性がある」と警告する。
2. Hyperliquid(HYPE) - 6.5%下落で調整局面
レイヤー1ブロックチェーンHyperliquidのトークンHYPEは、48ドルから6.5%下落した。7月13日に49.42ドルの高値を付けた後、45ドル付近で支持線を見つけている。TradingViewのチャートでは、HYPEが上昇トレンドラインを維持しており、50ドル突破の可能性も残されている。
「HYPEはこれまでも高値後に調整するパターンが多かった」と市場観測筋。「45ドルの支持線を維持できれば、再上昇の可能性がある」と予想する。
3. Pi(PI) - 4.2%下落で5週連続安値
ソーシャルマイニングプロジェクトPiのトークンPIは、0.46ドルから4.2%下落し、0.44ドルで取引を終えた。RSIは30を下回る売られ過ぎ圏にあるが、買い戻しの動きは弱い。CoinGlassのデータでは、PIの未平倉残高が減少しており、トレーダーの関心が薄れつつあることが伺える。
「PIは下降トレンドが明確で、0.40ドルまで下落する可能性がある」とアナリストは指摘。「買いシグナルが確認されるまで、手を出さない方が賢明だ」と助言する。
市場全体の動向と今後の見通し
今週の暗号市場は、ビットコインの新高値更新とアルトコインの活発な動きが特徴的だった。米国の規制進展や機関投資家の参入が市場を下支えしているが、個別銘柄のパフォーマンスには大きな差が出ている。
「市場全体としては強気相場が続いているが、個別銘柄の選択がより重要になっている」とBTCCアナリストは指摘。「特にRSIが過熱気味の銘柄には注意が必要だ」と付け加えた。
今週のデータを総合すると、確立されたプロジェクトと投機的な銘柄の間で明確な差が生まれている。来週は、米国の経済指標やSECの動向にも注目が集まりそうだ。
※本記事は投資アドバイスではありません。取引の際は自身で調査を行い、リスク管理を徹底してください。
暗号市場に関するQ&A
今週最も上昇した暗号通貨は?
今週最も上昇した暗号通貨はTezos(XTZ)で、80%以上の価格上昇を記録しました。0.64ドルから1ドル以上の価格帯に上昇し、1.20ドルが次の抵抗線と見られています。
PUMPが急落した主な理由は?
Pump.fun(PUMP)が40%急落した主な理由は、初期投資家による利益確定売りと過熱感の調整です。0.006ドルまで上昇した後、流動性が枯渇し、売り圧力が強まりました。
CRVの今後の見通しは?
Curve DAOトークン(CRV)は1ドルの抵抗線で反発しましたが、全体的な上昇トレンドは維持されています。1.10ドルが次の目標値と見られており、DeFi市場全体の動向にも注目が必要です。
PIが下落を続けている理由は?
Pi(PI)が5週連続で下落している理由は、買い手不足とプロジェクトへの関心低下が考えられます。RSIは売られ過ぎ圏にありますが、明確な反転シグナルは確認されていません。
今週の暗号市場で最も注目すべき出来事は?
今週最も注目すべき出来事は、ビットコインが12.3万ドルの史上最高値を更新したことと、米国で「GENIUS法案」が可決されたことです。これらは市場全体に強気材料として作用しています。