リゲッティ・コンピューティング、108量子ビットプロセッサのリリース延期…「99.5%の忠実度達成に全力」
量子コンピューティング企業のリゲッティ・コンピューティングが、108量子ビットプロセッサ「CepheuS-1-108Q」のリリースを2026年1月に延期すると発表しました。同社は量子ゲート忠実度99.5%の達成に注力する方針で、現在開発中のプロセッサの性能向上に取り組んでいます。
リゲッティの108量子ビットプロセッサ開発状況
リゲッティ・コンピューティングは、9量子ビット×12の配列構成を持つ108量子ビットプロセッサ「Cepheus-1-108Q」の開発を進めています。同社はこれまでに2量子ビットゲートで99.7%、36量子ビットシステムで99.6%の忠実度を達成しており、108量子ビットシステムでは99%以上の忠実度を目標としています。現在は99.5%の忠実度達成に向けて開発を進めている段階です。
なぜリリースが延期されたのか?
リゲッティのCEOであるスブラ・スレシュ氏は「量子プロセッサの性能向上には時間がかかる」と説明しています。同社は2025年に108量子ビットプロセッサのリリースを予定していましたが、より高い忠実度を実現するため、リリースを1年延期することにしました。量子コンピューティング業界では、ゲート忠実度が99%を超えることが実用的な量子優位性を得るための重要な基準とされています。
量子コンピューティング業界の競争状況
IBMやGoogleなどの大手テクノロジー企業も量子プロセッサの開発を進めており、量子ビット数と忠実度の向上を競っています。リゲッティは中規模の量子プロセッサに特化することで、これらの大手企業との差別化を図っています。業界アナリストのジェームズ・クラーク氏は「リゲッティの戦略は、量子ビット数よりも忠実度に焦点を当てている点で興味深い」とコメントしています。
今後の展望
リゲッティは2026年1月のプロセッサリリースに向け、現在の開発ペースを維持する方針です。同社のCTOであるデイブ・ウィリアムズ氏は「99.5%の忠実度は業界にとって重要なマイルストーンだ」と述べ、この目標達成に自信を見せています。量子コンピューティングの実用化に向け、業界全体が注目する開発が続いています。