JPモルガン・BOA、第3四半期純利益12~23%急増…投資銀行手数料は最大80%急騰
米金融大手JPモルガン・チェースとバンク・オブ・アメリカ(BOA)が2023年第3四半期の決算を発表し、純利益が前年同期比12~23%増加した。特に投資銀行部門の手数料収入は最大80%急騰するなど、金融市場の活況を反映した好業績となった。
主要金融機関の第3四半期業績概要
JPモルガン・チェースは第3四半期の純利益が143億9000万ドル(約2兆4800億円)と前年同期比12%増加した。総収益は507億ドルで、市場予想の484億ドルを上回った。BOAの純利益は85億ドル(約1兆1950億円)と23%増加。総収益は106億ドルで、予想の95億ドルを超える好調さだった。
投資銀行部門の驚異的な成長
特に注目されるのは投資銀行部門の業績だ。JPモルガンの投資銀行手数料は前年同期比80%増加。BOAも同部門の手数料が43%増の20億ドル(約2840億円)を記録した。M&A(合併・買収)市場の活況が背景にあるとみられる。
金融市場の現状分析
JPモルガンのジェイミー・ダイモンCEOは「経済の強靭さと資本市場の活性化が業績を押し上げた」とコメント。BOAのブライアン・モイニハンCEOも「企業の資金調達需要の高まりが収益拡大につながった」と述べている。
今後の見通し
両行とも今期の業績見通しを上方修正。JPモルガンは貸出金利の上昇を、BOAは小売銀行部門の堅調さを成長要因として挙げた。ただし、インインフレや金利上昇リスクには警戒が必要との見方も示している。
業界全体の動向
米金融業界全体では、主要行の第3四半期純利益が平均10%前後増加する見込み。JPモルガンとBOAをはじめ、シティグループやウェルズ・ファーゴも好調な業績を発表している。