エルサルバドル、5000万ドル相当の金を追加購入…ビットコインではなく金を選んだ理由とは?
エルサルバドル政府が再び大きな動きを見せています。同国は先日、約5000万ドル相当の金を追加購入したことを発表しました。これは、同国がビットコインに続いて金にも投資を拡大していることを示しています。2025年9月には1オンスあたり1,399ドルで購入した金が、現在では20%以上の値上がりを見せています。エルサルバドル中央銀行(BCR)によると、今回の購入により、同国の金準備は6,740オンスに達しました。
エルサルバドルの金購入戦略
エルサルバドルのナイブ・ブケレ大統領は、2026年1月29日にツイッターで「JUST bought this other dip」と投稿し、金価格の下落局面を狙った購入であったことを明らかにしました。同国は2025年から金の購入を開始し、これまでに約7,547BTC(当時約6,350万ドル相当)を売却して金に転換しています。ブケレ大統領は「金はより安定した資産」と述べ、ビットコインとの分散投資を図っていることを示唆しました。
金とビットコインの比較
金融アナリストの間では、エルサルバドルの動きについて様々な意見が出ています。BTCCチームの分析によると、金は伝統的な安全資産としての地位を維持しており、特に経済不安が高まる時期に需要が増加する傾向があります。一方、ビットコインはボラティリティが高いものの、長期的な成長ポテンシャルを秘めています。2025年4月には金価格が1オンスあたり2,700ドルを記録し、過去最高を更新しましたが、その後1-2%の範囲で安定した推移を見せています。
エルサルバドルの資産分散戦略
エルサルバドル政府は、国家資産のリスク分散を図るため、ビットコインと金の両方に投資しています。同国は2021年9月に世界で初めてビットコインを法定通貨として採用しましたが、最近では金への投資を強化しています。The Kobeissi Letterの分析によると、2025年11月には約270トンの金が購入され、国家準備の10%を占めるに至っています。
市場専門家の見解
市場アナリストたちは、エルサルバドルの動きを「伝統的資産とデジタル資産のハイブリッド戦略」と評価しています。金はXAUt(トークン化された金)やPAXGなどの形でデジタル資産市場にも進出しており、ビットコインとの共存が可能となっています。過去24時間のデータを見ると、金価格は4%の変動幅に収まっており、ビットコインに比べて安定していることがわかります。
今後の見通し
BTCCチームは「エルサルバドルの動きは、国家レベルでの資産分散の重要性を示している」とコメントしています。同国は2025年に5,176万ドル相当の金を購入しており、国家準備の多様化を進めています。インフレ懸念や地政学的リスクが高まる中、金のような実物資産への需要は今後も続くと予想されます。