ドナルド・トランプ氏、2026年にジェローム・パウエルFRB議長の後任としてスコット・ベッセント氏を検討

米連邦準備制度(FRB)議長の座を巡る争いが、予定より早く熱を帯びてきた。最新の報道によると、ドナルド・トランプ大統領は、ジェローム・パウエル現FRB議長の後任として、スコット・ベッセント財務長官を最有力候補として検討しているという。パウエル議長の任期は2026年5月まで残っているが、この動きはトランプ氏のパウエル議長に対する金利政策への不満が高まっていることを反映している。これは両者の間で一貫して続いてきた対立点だ。
トランプ氏のパウエル議長への不満が増大
トランプ氏がパウエル議長の金融政策に不満を抱いていることは公然の秘密だ。トランプ氏はFRB議長の金利決定を繰り返し批判し、解任をほのめかしたことさえある。最近の最高裁判所の判決により、大統領が特定の連邦政府職員を解任できることが明確になったが、パウエル議長には独特の法的保護がある。裁判所はFRBを「準民間組織」と認めており、パウエル議長の強制解任は他の任命職よりもはるかに複雑だ。
後任選定を前倒し?
こうした法的課題を考慮し、トランプ氏が早期にベッセント氏を支持したのは、2026年の期限に先手を打つための戦略的な動きかもしれない。アナリストらは、パウエル議長の任期終了時に遅れが生じないよう現在から地ならしをしているか、あるいはプロセスを迅速化できるかどうかを試している可能性があると指摘する。
行き詰まりの歴史的先例もある。CFTC(商品先物取引委員会)やSEC(証券取引委員会)などの他の機関は、政治的な対立により長期間にわたって指導者不在に陥ったことがある。トランプ氏はこうした問題を避けるため、早期に後継者を指名したいと考えているのかもしれない。
FRB2026年次期議長:複数の候補者が浮上
ベッセント氏がトランプ氏のお気に入り候補と見られる一方、ケビン・ハセット氏、クリストファー・ウォーラーFRB理事、元世界銀行総裁のデビッド・マルパス氏などの名前も候補として挙がっている。また、元FRB理事のケビン・ワーシュ氏が、トランプ氏の次期FRB議長候補として第2候補となっているとの噂もある。パウエル議長の任期は2026年に終了し、トランプ陣営は近く後任を発表する可能性がある。トランプ氏はかつてパウエル議長を解任すると脅したことがあるが、後に金利引き下げが単に遅すぎると発言を翻した。
しかし現時点では、ベッセント氏が最有力候補だ。財務長官として、彼はトランプ氏の経済政策や中国との貿易政策の形成に主要な役割を果たしてきた。正式な選定プロセスはまだ始まっていないが、ベッセント氏の影響力は鍵となると見られている。取材に対し、ベッセント氏は現在の職務に集中しており、経済のためにトランプ氏が正しい判断をすると信じていると述べた。
この移行が2026年か、それより早い時期に実現するかは不透明だ。しかし一つ明らかなのは、トランプ氏が自身のビジョンに沿ったFRB議長を望んでおり、パウエル議長はその条件を満たしていないということだ。
翻訳者:DARkPhoenix1