民主党、ケビン・ウォーシュのFRB議長指名承認を遅らせるよう圧力

米連邦準備制度理事会(FRB)の次期議長として指名されたケビン・ウォーシュ氏の承認プロセスは、早くも重大な障害に直面している。エリザベス・ウォーレン上院議員らを中心とする民主党グループは強く反発し、現職のジェローム・パウエル議長をめぐる重大な調査が未解決の間は、ウォーシュ氏の指名承認を「進めるべきではない」と警告している。
民主党がウォーシュ氏のFRB議長指名承認を遅らせたい理由
民主党は委員会あての書簡で、「ウォーシュ氏に関するいかなる指名承認手続きも」調査が完全に終了するまで保留とするよう要求した。彼らは、案件が係属中の間にパウエル議長を交代させることは不公平であり、政治的リスクが高いと考えている。
ジェローム・パウエル議長は現在、FRB本部ビルの改修費用が25億ドル超過した可能性のある問題に関連し、司法省の調査対象となっている。
パウエル議長はこの調査を「前例のない」ものと呼び、ドナルド・トランプ大統領との政策上の意見の相違に起因する政治的圧力と関連している可能性を示唆している。
同時に、FRB理事のリサ・クック氏は、住宅ローン詐欺事件とされる別の法的問題に対処していると報じられている。トランプ氏は以前、クック氏の解任を試みたが、彼女は現時点では職務を継続している。
連邦準備制度の独立性への懸念
民主党は、これらの調査がFRBの独立性を弱める政治的ツールとして利用されていると主張する。現職の2人の当局者が調査を受けている間に、トランプ氏が新たなFRB議長を選任することを許すことは危険な状況を生み出すと論じている。
民主党議員らによる書簡は、政権がこのような方法でFRBに影響力を及ぼすことを許せば、中央銀行の信用を損なう可能性があると警告した。
彼らはこの状況を「ばかげている」と表現し、政府が法的圧力を通じてFRBの支配権を握ろうとしていると非難した。
僅差の上院勢力図が民主党に影響力を付与
上院銀行委員会は、共和党13人、民主党11人と僅差で分かれている。民主党単独では指名を阻止できないが、共和党議員のたった1人の反対だけで、ウォーシュ氏の承認は停滞する可能性がある。
このリスクは、トム・ティリス上院議員が、調査が終了するまでいかなるFRB人事の指名承認にも反対すると表明した後、現実のものとなった。彼の姿勢は、プロセスを遅らせるために民主党が必要とする影響力を事実上与えている。
おそらく、調査が終了するまで、ウォーシュ氏の指名承認が順調に進む可能性は低い。共和党が前進を推し進めたとしても、委員会が行き詰まるリスクは依然として高い。
翻訳者: CyberWolf9