BitwiseがNEAR現物ETFをSECに申請—アルトコインETF戦争が激化
仮想通貨運用会社BitwiseがNEARプロトコルを対象とした現物ETFの申請を米証券取引委員会(SEC)に提出。アルトコインETFの承認レースが次の局面へ。
「流動性が低いアルトコインにETF?今度はSECの審査官が頭を抱える番だ」—あるウォール街関係者の皮肉たっぷりのコメント。
仮に承認されれば、NEARはイーサリアム以外でETF化される数少ないスマートコントラクトプラットフォームに。ただし、SECが「Howeyテスト」の解釈で難癖をつけてくるのは必定。
市場の反応は慎重ながら、NEARの価格は申請発表後5%急騰。トレーダーたちはすでに「承認ジンクス」に賭け始めた模様だ。
NEAR現物ETFの特徴と申請の背景
今回のETFは、従来の証券口座を通じてNEARプロトコルのネイティブデジタル資産「NEAR」に投資できる仕組みだ。投資家が実際にトークンを保有・管理する必要はなく、信託が保有するNEARの価値(運用経費・負債控除後)に連動する。
NEARプロトコル自体は、スケーラビリティや使いやすさに重点を置いたブロックチェーンとして注目されており、人工知能(AI)アプリケーション開発向けの機能を特徴としている。
Bitwiseはこれに先立ち4月24日にデラウェア州で「Bitwise NEAR ETF」という名称の信託を登録しており、今回のSEC申請はその次のステップとなる。
現在NEARは時価総額約31億7000万ドルで仮想通貨市場の上位に位置し、この申請発表後に価格が約5%上昇するなど、市場からの反応も見られている。
規制環境の変化と市場ニーズの高まり
近年、米国では現物型ビットコインETFやイーサリアムETFの承認が相次ぎ、仮想通貨市場へのアクセス手段が多様化している。
こうした動きの背景には、規制当局の姿勢変化や、投資家が規制された商品を通じて新興ブロックチェーン技術に参加したいという需要の拡大がある。
特に注目すべきは、新SEC委員長のポール・アトキンスが就任したことで、新しい仮想通貨に対する規制環境が変化する可能性が高まっていることだ。
Bitwiseはこれまでにソラナ(SOL)やリップル(XRP)、ドージコイン(DOGE)、アプトス(APT)などの仮想通貨ETFも申請しており、アルトコイン投資への選択肢拡大に積極的に取り組んでいる。
ETFは伝統的金融と仮想通貨業界をつなぐ「架け橋」としての役割を果たしており、従来より幅広い層の投資家が参加しやすくなっている。
今後の見通しと業界への影響
Bitwiseは今後、SECによる審査と承認を経て、NEAR ETFを証券取引所に上場するための手続きを進める予定だ。この申請が認められれば、NEARは米国市場でビットコイン、イーサリアムに続く主要な現物ETFの対象となる。
Bitwiseの運用資産は2024年10月時点で50億ドルを超え、同年だけで400%の成長を記録している。同社が1月に立ち上げたビットコイン現物ETF(BITB)は、すでに運用資産36億ドルに達するなど、市場から高い評価を受けている。
アナリストらは、トランプ政権下で仮想通貨に友好的な環境が整うことで、こうした投資商品の承認と普及が加速すると予想している。