RWA市場300億ドル突破もDeFi流入は10%未満、機関投資家向け制限が壁に

ブロックチェーン上でトークン化された現実資産(RWA)の総額が300億ドルに迫る一方、分散型金融(DeFi)プロトコル内で実際に活用されている資金は24億7000万ドルと全体の10%を下回っていることが19日、最新の業界データで明らかになった。この深刻な乖離の最大の要因は、ブラックロックのトークン化ファンド「BUIDL」に代表される機関投資家向け「許可型アーキテクチャ」にある。BUIDLへのアクセスにはSecuritizeが管理するホワイトリスト登録とKYC審査が必須で、AaveやUniswapといったオープンなDeFiプロトコルへの直接預入が技術的に阻まれている。しかし、プライベートクレジット分野ではMaple FinanceやCentrifugeが貸付商品として設計され、31億ドルのオンチェーン残高のうち39%にあたる12億5700万ドルがDeFi内で稼働。さらにOndoの米ドル建て利回りトークン「USDY」は2026年初頭にTVL10億ドルを突破し、MorphoやAave Horizonにも合計10億ドル超のRWA預入が確認された。業界では現在、RWA市場が規制準拠型の「許可型レール」とDeFi相互運用性を重視した「コンポーザビリティ優先型」に二極化しつつあると分析されている。
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