英FCA、仮想通貨企業に規制緩和を計画—業界に新たな追い風か
英国金融行動監視機構(FCA)が仮想通貨関連企業向けに規制の一部適用免除を検討中—伝統的な金融規制の枠組みから逸脱する異例の措置が業界に波紋を広げている。
規制の壁を突破
FCAは暗号企業に対し、特定の監督要件を一時的に免除する方針を固めた。これにより、スタートアップは官僚的な手続きに縛られることなく、イノベーションに集中できる環境が整備される—まるで伝統金融機関が何十年もかけて築いたレッドテープを一瞬で飛び越えるような動きだ。
業界の反応
暗号企業関係者からは「画期的な措置」との評価が上がる一方、監督緩和が投資家保護の後退につながるのではないかとの懸念の声も。ロンドンの金融アナリストは「伝統的な銀行員たちは、自分たちが守ってきた規制の城壁がデジタル資産によって軽々しく迂回される様子を歯ぎしりしながら見ているだろう」と皮肉交じりにコメント。
新時代の幕開けか
英国が仮想通貨規制で柔軟な姿勢を示すことで、EUや米国の規制当局との差別化を図る戦略的な動きとも読み取れる—結局のところ、規制も所詮は国際的な金融主導権争いの駆け引きの一つに過ぎないのかもしれない。
- イギリスの金融行動監視機構(FCA)は、仮想通貨企業に対して規制の一部を免除する計画を立てている。
- 仮想通貨企業には、上級管理職、システム、および統制に関する規則について、銀行や投資プラットフォームよりも緩やかな要件が適用される。
- ただし、業界特有のリスクに関連する分野では、FCAは規制を強化する意向だ。
- 仮想通貨規制のその他の領域については、まだ決定されていない。
イギリスの金融行動監視機構(Financial Conduct Authority:FCA)は、仮想通貨(仮想通貨)企業に対する規制の一部を緩和する計画だと、フィナンシャル・タイムズ(FT)が9月17日に報じた。
しかし一方で、サイバー攻撃など業界特有のリスクに関連する分野では規制を強化する意向だ。
FCAは、金融サービス企業向けの現行規制を仮想通貨の特性に合わせて調整したい考えだと、FTは17日に公表された協議文書を引用して報じた。
「これらの要素の一部は非常に異なっていることを認識すべきだ」とFCAの決済・デジタル金融担当エグゼクティブディレクター、デイビッド・ギール(David Geale)氏は取材に答えている。ギール氏は「既存の伝統的金融規制をそのまま適用しても仮想通貨には効果がない」と付け加えた。
特に異なる扱いとなる可能性がある分野の一つが、「企業は誠実さをもって業務を遂行し、顧客の利益に十分な配慮をし、公正に扱うこと」を義務付ける規定だ。
FCAによれば、仮想通貨企業は「一般的に同レベルのシステミックリスクをもたらさない」ため、上級管理職、システム、統制に関する規則において、銀行や投資プラットフォームよりも厳格でない要件が適用される見込みだ。
また、仮想通貨価格のボラティリティを考慮し、顧客へのクーリングオフ期間の提供は不要となる。さらに、技術面ではアウトソーシング契約として追加リスク管理を要する分類も行われない。これはブロックチェーン技術が多くの場合、許可不要型であり、仲介者の関与なしに誰でも参加できる性質を持つためだ。
仮想通貨規制のその他の領域については未決定のままだ。
FCAは2026年までに仮想通貨を規制枠組みに完全に統合する計画だ。
|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:UK FCA Plans to Waive Some Rules for Crypto COMPanies: FT
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