ステーブルコインがポリマーケット急成長の「影の主役」に:コインベースが注目する静かなる覇者
デジタル資産市場の騒がしい値動きの陰で、ステーブルコインがポリマーケットにおける真の勝者として台頭。コインベースが指摘する「静かな革命」が進行中だ。
■ ボラティリティを凌駕する安定性
ビットコインの乱高下がヘッドラインを飾る中、ステーブルコインは機関投資家から小口トレーダーまで、全てのプレイヤーにとっての安全地帯となっている。法定通貨にペッグされた特性が、ポリマーケットの急成長を下支え。
■ 流動性のインフラとして進化
単なる避難場所から脱却し、DeFiやクロスボーダー決済の基盤として機能。伝統金融が複雑な規制の網にかかっている間に、ステーブルコインはグローバルな資金の高速道路を建設中だ。
「銀行がSWIFT手数料で儲ける間、スマートコントラクトは1秒で決済を完了させる」—あるアナリストの皮肉を交えた指摘が全てを物語っている。
- ポリマーケット(Polymarket)は、ファウンダーズ・ファンド(Founders Fund)が主導する資金調達ラウンドで評価額10億ドルを目指している。
- コインベース(Coinbase)の報告書によると、USDCのようなステーブルコインは、ポリマーケットの決済インフラにおいて重要な役割を果たしている。
- ポリマーケットは、140億ドルを超える取引を処理してきた。
予測市場ポリマーケットがファウンダーズ・ファンドが主導する資金調達ラウンドで評価額10億ドル(約1450億円、1ドル=145円換算)を目指す中、その決済インフラを支えるステーブルコインが「静かな勝者」である可能性があると、コインベースのアナリストらが6月27日発表のリサーチレポートで指摘した。
ポリマーケットのすべての取引は、ポリゴン(Polygon)上で、サークル(Circle)社が手がけるドル連動型ステーブルコイン、USDコイン(USDC)を使って決済されており、USDCに対する大きな需要を生み出している。
レンディングプロトコルは資本をプールにロックする一方、ポリマーケットのような予測市場は決済、再配分、残高の移動を継続的に行って、資金を高速で循環させているとアナリストらは説明している。
ポリマーケットはこれまでに、累計取引高140億ドル以上を処理してきた。5月だけでも10億ドルを処理し、1日のアクティブトレーダー数は平均2万から3万人に達している。
2024年11月のドナルド・トランプ氏の再選直後には、月間取引高は25億ドルに急増し、USDCの送金とブリッジ活動もそれに応じて急増した。
このような流れは、ステーブルコインが現在、リアルタイムで市場インフラを支えていることを示している。
「Xとの新たなコンテンツ提携により、予測市場は純粋な金融ツールではなく、バイラルなソーシャルコンテンツとして位置付けられ、その勢いはさらに加速するだろう」と、報告書は予測している。
|翻訳・編集:山口晶子
|画像:ポリマーケットのシェイン・コプラン(Shayne Coplan)CEO(Shutterstock/CoinDesk)
|原文:Stablecoins Are the ‘Quiet Winners’ of POLymarket’s Surge: Coinbase Research