【速報】コインベースがステーブルコイン決済ソリューションを正式リリース—伝統金融に風穴を開ける
米国最大の仮想通貨取引所がついに決済分野で本格参戦。コインベースが19日、ステーブルコインを用いた新たな決済ソリューションを発表した。
■ 銀行システムを迂回する新たな選択肢
USDCを基盤としたこのシステムは、従来の銀行送金を代替する即時決済を可能に。為替手数料や処理遅延という伝統金融の「お得意様問題」に正面から挑む。
■ 機関投資家向けに特化
企業間取引(B2B)や機関投資家向けに最適化された設計。暗号市場のボラティリティを気にせず資産を移動可能—もっとも、ステーブルコイン発行体の健全性を信じられるかどうかは別問題だ。
伝統金融が未だに3営業日かかる国際送金を、ブロックチェーン技術が数秒で解決。コインベースのこの動きが、古びた銀行システムにどれほどの衝撃を与えるか—ウォール街の重鎮たちは胃薬を手に発表を見守っていた。
- コインベース(Coinbase)は、イーサリアムのレイヤー2ネットワーク「ベース(Base)」を活用してグローバルな決済市場への進出を図るため、コインベース・ペイメンツ(Coinbase Payments)をローンチした。
- 同サービスは、ブロックチェーンの専門知識がなくても、24時間365日USDCの決済を受け付けられるようにし、Shopifyなどのプラットフォームとの統合を可能にすると、コインベースは説明している。
- コインベースの株価は16%上昇した一方、USDCの発行元であるサークル(Circle)の株価は25%急騰した。
仮想通貨取引所コインベースは6月18日、コインベース・ペイメンツのローンチにより、グローバルな決済事業への進出をさらに拡大すると発表した。
このサービスは、コインベースのイーサリアムレイヤー2ネットワーク「ベース」を基盤に構築されており、既にECプラットフォームのShopify(ショッピファイ)と提携してサービスを開始している。事業者向けにステーブルコイン決済を提供するもので、ブロックチェーンの知識がなくても、24時間体制でUSDコイン(USDC)取引を受け付けられるように設計されている。
コインベースの株価は発表を受けて急騰し、取引時間中に16%上昇した。ステーブルコインUSDCの発行元であるサークル社の株価も25%急騰し、史上最高値を更新した。
コインベースの動きは、ステーブルコインがグローバルな決済市場を作り替えるトレンドと一致している。ストライプ(StrIPe)やペイパル(PayPal)などの決済企業は、決済にブロックチェーン技術を採用した製品をリリースしている。一方、USDCを発行するサークル社のような仮想通貨ネイティブ企業も、その決済ネットワークを武器に、ますます競争が激化するこの分野に参入している。
この分野は依然として、魅力的な機会を提供している。コインベースは、ステーブルコインが昨年、30兆ドル(約4350兆円、1ドル=145円換算)の取引を仲介し、前年比で取引高が3倍に増加したと発表した。
新しいサービスは次の3つのモジュラー型要素を統合している。
ステーブルコイン・チェックアウトは、メタマスク(MetaMask)、ファントム(PhantOM)、コインベース・ウォレットなどのウォレットを使用して、ガス代不要でブラウザネイティブな支払いを可能にする。
イーコマース・エンジンは、プラットフォームに認証、返金、台帳管理などの主要な機能を処理するためのAPIを提供する。
コマース・ペイメンツ・プロトコルはスマートコントラクトを通じて取引を実行し、支払い承認と実際の決済(お金の引き落とし)の間に時間差を設ける遅延決済やオンチェーンエスクローなどの仕組みを処理する。
これにより事業者は、追加のセットアップなしで世界中の顧客からUSDCをいつでも受け付けられ、取引コストを低減できる。コインベースは、自社ツールが伝統的な支払いインフラ(決済、申し立ての処理、定期課金)の感覚を再現しつつ、速度と効率のためにオンチェーンロジックを活用していると説明している。
|翻訳・編集:山口晶子
|画像:ShutterStockies / Shutterstock.com
|原文:Coinbase Debuts Stablecoin Payment Stack Following ShoPify Partnership