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ステーブルコイン市場、2028年までに6000億ドル規模へ急拡大の予測:JPモルガンが描く巨大マーケットの未来図

ステーブルコイン市場、2028年までに6000億ドル規模へ急拡大の予測:JPモルガンが描く巨大マーケットの未来図

Published:
2025-12-20 06:00:00
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デジタル資産の静かな巨人が、金融システムの基盤を揺るがそうとしている。

予測を超える成長軌道

JPモルガンの最新分析が示すのは、ステーブルコイン市場が単なるニッチ領域を脱し、主流金融の不可欠なインフラへと変貌する道筋だ。2028年までに市場規模が6000億ドルに達する可能性は、単なる数字以上の意味を持つ。これは伝統的な決済・送金システムに対する、実用的で効率的な代替案の本格的な台頭を意味する。

機関投資家の本格参入がカギ

成長の原動力は、従来の仮想通貨投機家だけではない。機関投資家や企業財務部門が、資金調達、流動性管理、国際決済の手段としてステーブルコインを採用し始めている。ブロックチェーン上で24時間365日、ほぼ瞬時に、かつ従来より低コストで価値を移動できる利便性が、彼らを惹きつける。一部の銀行が未だに国際送金に数日を要している事実を考えれば、その魅力は明白だ。

規制の明暗が成長を分ける

もちろん、道のりは平坦ではない。明確な規制枠組みの構築が最大の課題として立ちはだかる。各国当局は、金融安定性、AML(マネーロンダリング対策)、消費者保護のバランスを模索中だ。しかし、規制の透明性が高まるほど、より多くの伝統的資本がこの分野に流入する構図が見えてくる。皮肉なことに、ウォール街の巨人たちがかつて懐疑的だったテクノロジーを、今や巨大なビジネスチャンスとして真剣に分析している。

金融の未来を再定義する力

最終的に、ステーブルコインの真価はその規模ではなく、金融エコシステムに与える影響で測られることになる。それは単に「ドルペッグされた仮想通貨」ではなく、グローバルな価値交換の新しいプロトコルとなりつつある。銀行の営業時間や国境による制約をバイパスし、資本の流動性と効率を劇的に向上させる潜在力を持つ。次なる金融危機の際に、伝統的システムがまたもや公的資金にしがみつく姿を想像する一方で、この分散型の代替案は静かに、確実に基盤を築き続けている。

ステーブルコイン市場、2028年までに6000億ドルに成長する可能性:JPモルガン

  • テザー社のテザーとサークル社のUSDコインに牽引され、ステーブルコインの供給量は今年約1000億ドル増加して約3080億ドルに達したとJPモルガンは指摘した。
  • 同行のアナリストらは2028年まで着実な成長を見込んでいるが、その見通しは最も強気な予測を大きく下回っている。
  • レポートによると、取引需要が依然として優勢であり、決済の普及によりステーブルコインの供給量と比較して流通速度の方が大きく上昇する可能性があるという。

ウォール街の銀行JPモルガン・チェース(JPMorgan Chase & Co.)は、ステーブルコインの供給量が2028年までに5000億ドルから6000億ドル(約93兆円、1ドル155円換算)に達する可能性があると指摘した。これは、最も強気な2兆ドルから4兆ドル(約620兆円)という見通しを大きく下回っている。

JPモルガンによれば、ステーブルコインの需要は依然として主に仮想通貨(仮想通貨)市場の話題であり、決済の話題ではない。

2025年のステーブルコイン市場は、テザー(Tether)社のテザー(USDT)やサークル(Circle)社のUSDコイン(USDC)に牽引されて約1000億ドル成長し、約3080億ドル(約47兆7400億円)に達したとJPモルガンは指摘した。

レポートによると、需要は主に仮想通貨取引、およびデリバティブ取引や分散型金融(DeFi)における担保需要によって支えられている。デリバティブ取引のプラットフォームは永久先物取引の急増に伴ってステーブルコイン保有量を約200億ドル(約3兆1000億円)増加させている。

ニコラオス・パニギルツォグル(Nikolaos Panigirtzoglou)氏率いるアナリストらは17日のレポートで、「ステーブルコイン需要の大部分は、デリバティブ取引やDeFiでの貸付・借入などの仮想通貨取引を促進するための仮想通貨エコシステムにおける現金または担保としての使用に由来している」と述べた。

アナリストらは、現在のところ決済は牽引要因としては比較的小規模であるものの、ステーブルコインベースの越境送金システムを試すプロバイダーが増えるにつれて伸びる可能性があると指摘した。

ただし、決済利用の拡大が必ずしもステーブルコイン流通量の増加を必要とするわけではないともレポートは指摘している。統合が進むにつれて、トークンの流通速度が上昇する可能性があるためだ。

銀行や決済ネットワークも、トークン化された預金やその他のブロックチェーンの取り組みを通じて、機関投資家の資金フローにおける自らの役割を守ろうとしている。また、中央銀行デジタル通貨(CBDC)の取り組みは、民間ステーブルコインと競合する規制された代替手段をもたらす可能性があるとレポートは付け加えた。

|翻訳・編集:林理南
|画像:Ikechukwu Julius Ugwu/Unsplash
|原文:Wall Street bank JPMorgan says stABlecoin market could grow to $600 billion by 2028

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