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ビットコイン、タカ派FRBとハト派ウォーシュのはざまで揺れる

ビットコイン、タカ派FRBとハト派ウォーシュのはざまで揺れる

Published:
2026-02-19 10:25:29
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ビットコイン、タカ派FRBとハト派ウォーシュのはざま

中央銀行の綱引きがデジタルゴールドの運命を左右する。

FRBの利上げ圧力とウォール街の緩和期待が衝突する中、ビットコインは独自の価値主張を強化している。伝統的な金融政策のジレンマが、非中央集権型資産の魅力を浮き彫りにする瞬間だ。

金融当局の迷走が続く限り、仮想通貨は避難先としての地位を固める。結局のところ、中央銀行家たちが自分たちの政策の結果に振り回されている間に、ビットコインは単にコードを実行しているだけなのだ——これぞ現代金融の皮肉な光景と言える。

指導部交代直前に強気へ傾く委員会

FOMCは1月28日、3.5~3.75%で金利を据え置くことを10対2で決定。クリストファー・ウォラー理事とスティーブン・ミラン理事が反対票を投じ、両氏は労働市場リスクを理由に0.25ポイントの利下げを主張した。

しかし委員会全体は逆の方向へ傾いた。複数の参加者は、高インフレ下での緩和継続が2%目標へのコミットメント低下と受け止められる可能性を警告。多くのメンバーは据え置きを支持し、「ディスインフレ進行の明確な兆候」が再び確認できるまで利下げは見送るとの姿勢を示した。

特筆すべきは、複数の当局者が声明文に「フェデラルファンド金利の引き上げ」も選択肢となることを盛り込むよう要請した点である。これはまさに利上げの可能性を指している。

パウエル氏退任、ウォルシュ氏起用か 政策対立の懸念

ジェローム・パウエル議長の任期は5月まで。残り2回の会合を主導する。トランプ米大統領は1月30日、元FRB理事のウォーシュ氏が後任となると発表した。

ウォーシュ氏は低金利を支持してきた。これはトランプ米大統領が繰り返し求めてきた「借入コストの低減」と一致する。ホワイトハウスは水曜、「最近の統計でインフレは落ち着いて安定している」と強調した。

しかし委員会のタカ派多数は歩調を合わせない可能性が高い。利下げを支持するのはごく一部で、12人の投票メンバーの大半がインフレリスクを最優先視している。

アナリストは、委員会のタカ派的なトーンがウォーシュ氏の承認プロセスを複雑にし、就任初期の利下げへの転換余地を限定する可能性があると指摘した。

仮に承認されれば、ウォーシュ氏の初会合は6月となる。先物市場も同時期の利下げを織り込む。しかしFRBが重視するインフレ指標(PCE価格指数)は、今後再加速が見込まれるため、緩和開始はさらに遅れる可能性が高い。

アジア市場の資金流入で売り圧力増大

ビットコインは議事録公表と同時に米国午後の取引で下落を始めた。6万8300ドル付近からアジア時間の早朝には6万6500ドルを割り込んだ。24時間で1.6%下落となった。

そのタイミングも重要だった。アジアの投資家は旧正月明けで取引を再開。出来高と売買高増加が下落を加速させた。米国とイランの緊張激化も影響。原油価格は4%超上昇し、リスク資産全般への投資意欲をさらに冷やした。

コインベースのブライアン・アームストロングCEOは、この下落は心理的要因であり、根本的な要因ではないと指摘。コインベースでは自社株買いや、ビットコインの安値での買い増しを行っていると発言した。

今後の展望

FRBの次回会合は3月17~18日。ここでの利下げは事実上見送られた。市場は6月を最速の転機と見ている。

ただし本質的な問題は時期よりも、その間にウォーシュ氏が分裂した委員会をどうまとめ、なおかつインフレが粘着するなかで利下げへ舵を切れるかにある。タカ派多数の姿勢は明快。その転換には新議長の交代以上のものが求められる。

ビットコインにとっては、マクロ環境が引き続き難しい局面。タカ派路線のFRB、不安定な議長交代、アジア勢資金の復帰という要素が重なり、今後数週間もボラティリティの高い相場が予想される。

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