SBIが音楽NFT市場でWeb3活用へ―ST発行で新たな収益化戦略を展開

金融大手のSBIホールディングスが、Web3技術を活用した音楽NFT事業に本格参入。ブロックチェーンを駆使したアーティスト支援プラットフォームの構築を発表した。
同社は将来的にセキュリティ・トークン(ST)発行も視野に入れており、伝統的な音楽業界の収益モデルを刷新しようとしている。『これでようやく音楽業界も21世紀に追いつけるか』と、一部の暗号通貨アナリストは皮肉交じりにコメント。
NFTマーケットプレイスとST発行を組み合わせることで、アーティストは新たな資金調達手段を獲得。ファンは投資を通じて作品を支援できるようになる。もちろん、金融機関の手数料が上乗せされるのはお約束だ。
クリエイターIPをNFT化、ファン参加型の新経済圏を構築
業務提携の中核となるのが、Web3時代を見据えた新しい経済圏の創出だ。SBIのブロックチェーン技術とインクストゥエンターのコンテンツ企画力、クリエイター群を組み合わせ、クリエイターIPを活用したNFT・デジタルアセットの開発を進める。特に注目されるのが、ファンがクリエイター活動の一部に参加できる「ファン参加型NFT」の発行だ。新しい形のエンゲージメントと収益化モデルの確立を目指す。
将来的にはDAO(分散型自律組織)を活用してファンコミュニティを形成し、ファン発信のコンテンツ制作機能の生成を実現する構想も掲げる。クリエイターの活動を多角的にサポートするエコシステムの構築により、Web3領域における新たなビジネスモデルの確立を狙う。
また、MCN事業に対してSBIのAI・データ解析技術を提供し、YouTube等でのコンテンツ最適化や収益予測、著作権管理の効率を飛躍的に高める方針だ。SBIの26カ国・地域に及ぶ国際的な事業ネットワークを活用し、グローバル市場での競争力を持つバーチャルアーティストやネット発クリエイターの共同発掘・育成も推進する。
STOとIEOで音楽・映像作品への個人投資を拡大
資金調達面では、セキュリティトークンを活用したエンタテインメント分野への個人投資の拡大が大きな柱となる。インクストゥエンターの映像作品、音楽作品(管理楽曲)、興行(コンサート等)を対象に、SBIがSTO(セキュリティトークン・オファリング)やIEO(イニシャル・エクスチェンジ・オファリング)の組成、NFT発行を実施する。
SBI証券の個人顧客への販売を中心に、個人がST投資を介してコンテンツやアーティストを応援できる価値体験を共同で創出する。ファンがIPの成長を直接支援できる形での資金調達を支援することで、従来の音楽業界にはなかった新たな投資機会を提供する狙いだ。
加えて、SBIが計画する1000億円規模のコンテンツファンドに対し、インクストゥエンターが企画力とクリエイティブ力を提供し、投資先企業やコンテンツの価値最大化を支援する。
SBIグループ傘下のSBI MUSIC CIRCUSとの連携を通じて、両グループの所属アーティストやIPを核とした大規模イベントの共同企画・開催も計画している。
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— 大坪由佳 (@00tsubo_yuka) JanuARy 1, 2026 最近では人気声優の大坪由佳が系列事務所に移籍するなど、さまざまなアーティストやクリエイターが所属しているインクストゥエンターインクストゥエンターはIPO(新規株式公開)も視野に入れており、SBIは最大限のサポートを提供する方針だ。SBIが2025年5月に設立したSBIネオメディアホールディングスには、既にTWIN PLANETやTHE CORE、リンクタイズホールディングスなどが参画しており、今回の提携でWeb3領域でのネオメディア生態系のさらなる拡大が期待される。