イーサリアム、新規保有者数が史上最多を記録。価格上昇に過熱感の兆候か?
イーサリアムネットワークが新たなマイルストーンに到達した。新規アドレスの創出数が過去最高を記録し、市場参加者の急増が明らかになった。
流入の波
データは、新規参入者の流入がかつてない規模で加速していることを示している。この急増は、単なる季節的な動きではなく、より広範な関心の高まりを反映している可能性がある。
熱気と現実
しかし、このような急激な参加者の増加は、常に両刃の剣だ。歴史は、ネットワークの成長が価格の先行きを必ずしも保証しないことを教えている。一部のアナリストは、この勢いが短期的な「FOMO」(取り残される恐怖)に駆られたものである可能性を示唆し、より成熟した評価基準の必要性を指摘している。
結局のところ、金融市場は群衆心理に左右されることが多い。今日の熱狂的な新規参入者が、明日の冷静な利益確定売りになるかどうかは、まだ誰にもわからない。
イーサリアム保有者が増加傾向
イーサリアムでは新規ウォレットの作成が着実に増加している。現在、1日平均で約16万3,000件の新規アドレスが生成されている。これは、ネットワーク成長がピークと見なされた7月の1日当たり約12万4,000件を上回る水準。
価格推移がやや弱含む一方、イーサリアムへの投資家の関心が根強いことを示す。一方、ウォレット増加はエクスポージャーへの需要継続をうかがわせるものの、新規アドレス数の増加だけで価格の強さが保証されるわけではない。
マクロ指標はまちまちの様相を見せている。イーサリアムのネットワークバリュエーション対トランザクション比率(NVT)は急上昇中。この指標は現在16か月ぶり高水準にあり、過熱感を示唆している。
NVT比率が高水準にあるのは、マーケットバリューが取引活動を上回るペースで拡大している兆し。回復への期待感が関心を押し上げているものの、実需は追い付いていない。オンチェーン活動の本格的な増加がなければ、ファンダメンタルズを超える評価過熱によって価格の伸びが鈍化するリスクも残る。
イーサリアム価格、依然反発力不足
イーサリアムは執筆時点で約2,986ドル付近に位置し、3,000ドルのレジスタンス手前で推移。この水準は直近で繰り返し試されてきたが、ブレイクに失敗したことでトレーダーの間に慎重ムードが広がっている。
ETHは今後3,000ドル以下で揉み合うか、あるいは一時的に上抜けしてもサポート化できない可能性がある。取引活動が低迷したままだと、下押し圧力が再燃する懸念もある。その場合、2,798ドルのサポートが再度試される展開も予想され、マクロ面の不均衡が解消されない状況が続く。
好転すれば見通しは上向く。取引量が増えればイーサリアムは3,000ドルをサポートとして確保できる。維持に成功すれば、次は3,131ドルがターゲットとなる。この障壁を明確に突破できれば弱気シナリオは否定され、ETHは3,287ドルを目指す展開となり、投資家心理も回復する。