BNBチェーン、新ロードマップで開発者への支援を強化

スマートコントラクトプラットフォーム最大手のイーサリアム（ETH）との競争が激化する中、BNBチェーンは新たな技術ロードマップにより開発者へのサポートを強化するとともに、取引速度の向上とネットワークの分散化を目指している。

新たな技術ロードマップの発表によると、BNBチェーン（以前はバイナンススマートチェーンとして知られ、暗号資産（仮想通貨）取引所であるバイナンスがローンチした）は、開発者が大容量のdApps（分散型アプリケーション）を構築できるようにすることを支援しており、必要なインフラとガバナンスシステムの改善を計画している。

 

BNBチェーン開発チームは３１日、新たな技術ロードマップについてはリリースノートで 「増加した容量、より高速な取引、さらなる分散化、ネットワーク・セキュリティ、そして安定性を消費者に提供する」といった。

 

ロードマップの注目すべき点は、取引速度と分散化の両者を改善しようとしている点にある。ブロックチェーン技術の世界では、この２つの要素は相容れないと考えられることが多い。

 

しかし、BNBチェーンのチームによると、ブロックガスの容量を2億個に増やすことで、より高速で安価な取引が可能になるという。 

 

分散化については、ブロックチェーン上のバリデーターを21人から41人に増やすことから始めるという。 また、より競争力のあるコンセンサスシステムは、小規模なバリデーター候補が報酬を受け取る可能性を向上させる見込み。 分散化はBNBチェーンの戦略の「核心的要素」だという。