トランプ発の「関税自滅」... 米農家64兆ウォンの損失に17兆ウォンの「ちょろっと」支援
米国の農業セクターがトランプ政権時代の関税政策による打撃から未だに回復できていない。中国との貿易戦争で課された関税が逆効果となり、米農家は累計64兆ウォン(約440億ドル)の損失を被ったが、政府の支援はわずか17兆ウォン(約120億ドル)にとどまっている。1930年代の大恐慌以来の農業危機とも言われる状況で、農家の経営悪化が深刻化している。
関税政策が招いた農業危機の実態
ワシントンンポスト(WP)の8日付報道によると、トランプ前政権が2018年に中国に対して発動した関税政策は、米国農業に予想外の打撃を与えた。特に大豆やトウモロコシなどの主要農産物の輸出が急減し、農家の収入が大幅に減少。農産物価格は11%下落し、農家の経営を圧迫している。
政府はこれまでに120億ドルの支援金を農家に分配したが、これは総損失額のわずか30%に過ぎない。専門家からは「焼け石に水」との批判が上がっている。農家の間では「関税政策は完全な自滅行為だった」との声が強まっている。
支援不足が招く農家の苦境
WPの分析では、政府の支援金は必要な額の20%しかカバーできていない。多くの農家が借金を抱え、中には経営を続けることが困難な状況に追い込まれたケースも少なくない。1930年代の大恐慌以来の経営危機に直面している農家も現れている。
農業経済学者のジェームズ・マクドナルド氏は「関税政策は中国よりも米国農家に大きな打撃を与えた。政策の見直しが急務だ」と指摘する。実際、中国は他の供給源から農産物を調達する道を見つけたが、米国農家は代替市場を見つけることができずに苦境に立たされている。
歴史的な教訓と今後の展望
1930年代のスムート・ホーリー関税法が大恐慌を悪化させた歴史的教訓があるにもかかわらず、同様の過ちが繰り返された形だ。農業専門家のサラ・ウィリアムズ氏は「短期的な政治的利益のために長期的な経済的損害を招く政策は避けるべきだった」と批判する。
現在、バイデン政権は農業支援策の拡大を検討しているが、農家の間では「手遅れになりつつある」との声も聞かれる。今後の農業政策の方向性が注目される中、持続可能な農業支援策の確立が求められている。