【急反発】BTC・XRP・ETHが一夜で損失を回復──FRBの独立性に疑問符をつけるアナリスト続出
主要仮想通貨が驚異的な回復を見せた。ビットコイン(BTC)、リップル(XRP)、イーサリアム(ETH)は、わずか一夜で直近の下落分を取り戻す強さを見せつけた。
市場関係者はFRB(連邦準備制度理事会)の政策運営に警鐘を鳴らす。「中央銀行の独立性が侵食されている」とあるアナリストは指摘──伝統的な金融機関のジレンマが、逆に仮想通貨の魅力を引き立てる格好だ。
皮肉なことに、政策当局者が迷走すればするほど、非中央集権型のデジタル資産が輝きを増す。銀行家たちが会議室で悩んでいる間、暗号市場は自律的に機能している──これこそが真の金融革新と言えるだろう。
- 主要仮想通貨は、アメリカ連邦準備制度理事会(FRB)の金利据え置きの決定を受けて、当初下落したが反発した。
- アナリストはFRBの独立性に対する懸念を指摘しており、トランプ大統領が任命した2人のFRB高官が利下げを支持する反対票を投じている。
- 市場は依然として不透明で、新たな経済指標の発表を待っている。インフレヘッジとしての仮想通貨への影響も懸念されている。
主要仮想通貨(仮想通貨)は前夜の下落から反転し、アナリストは7月30日のアメリカ連邦準備制度理事会(FRB)の決定はドナルド・トランプ(Donald TRUMP)大統領の中央銀行に対する影響力の拡大を浮き彫りにし、仮想通貨の長期的な強気相場を強めるものだと主張している。
FRBは予想通り政策金利を4.25%に据え置き、ジェローム・パウエル(JerOMe Powel)議長は、9月からの追加利下げの可能性は低いとし、FRBはインフレ抑制に注力しており、トランプ大統領が引き下げを望んでいる政府債務や住宅ローンの金利には焦点を当てていないと強調した。
パウエル議長の発言は仮想通貨市場を揺るがし、ビットコイン(BTC)は11万6000ドルまで下落した。エックス・アール・ピー(XRP)、イーサリアム(ETH)、ソラナ(SOL)も下落し、先物市場のレバレッジをかけた取引が揺さぶられた。
しかし、これらの下落は反転した。CoinDeskのデータによると、記事執筆時点では、BTCは11万8600ドル、XRPは3.14ドル、ETHは3870ドル付近で取引されている。より広範な市場指標であるCoinDesk 80 指数(CD80)は、24時間で0.8%上昇し、915ポイント付近で推移した。
仮想通貨のオプションやデリバティブの機関投資家向け流動性プロバイダーであるOrbit MARketsの共同創業者であるジミー・ヤン(Jimmy Yang)氏は、FRBの決定はその独立性に対する脅威を露呈させたと述べた。
FRBは金利を据え置いたが、トランプ大統領によって任命されたミシェル・ボウマン(Michelle Bowman)金融監督担当副議長とクリストファー・ウォーラー(ChristOPher Waller)理事の2人は、利下げを支持し、反対票を投じた。
トランプ大統領は、パウエル議長が高金利を維持し、アメリカに数十億ドルの損失をもたらしていると繰り返し批判している。なお、ウォーラー氏とボウマン氏は、ここ数週間、公に利下げを主張している。
ヤン氏はCoinDeskに対し、「トランプ大統領によって任命された2人のFRB理事が昨夜、利下げに賛成票を投じたことで、FRBの独立性に対する懸念が高まっている。これは長期的に見て、仮想通貨の優位性を強化するはずだ」と語った。
同氏はさらに、即時の利下げは見込めないため、市場は7月の消費者物価指数(CPi)発表という新たなきっかけを待ちながら、方向性を見失ったまま推移する可能性があると付け加えた。
「今後数カ月で関税が発動されれば、CPIは上昇する可能性が高い。仮想通貨は当初、より広範なリスク資産とともに売られる可能性がある。しかし、インフレ懸念が続く場合、ヘッジ戦略の話題が再び浮上し、特にビットコインを中心に仮想通貨が反発する可能性がある」とヤン氏は指摘した。
アンバーデータ(Amberdata)のデリバティブ担当ディレクター、グレッグ・マガディーニ(Greg Magadini)氏は、FRBの決定は予想通りだったものの、FRBの独立性に対する懸念は依然として残ると述べた。
「債券市場にとって今年最大の懸念は、FRBの独立性だ。30日の決定は、FRBが独立性を守るのに役立った。しかし、パウエル議長が解任されたり、利下げが早すぎたりした場合、ある種の資産(特にビットコイン)は大幅に上昇すると予想する。同時に、インフレで債券は大きく価値を下げる可能性が高い」とマガディーニ氏は指摘した。「今日、アメリカの信用市場はFRBの独立性に依存している」。
マガディーニ氏は、債券市場は依然として長期インフレを織り込んでおり、トランプ大統領が望むような超低水準への急速な利下げの根拠は弱まっていると説明した。
「トランプ大統領の当選以来、長期債利回りは大幅に上昇した。10年物・30年物は15bpsから55bps、2年物・10年物は5bpsから45bpsに上昇した。
これは、債券市場が長期インフレを織り込み続けていることを意味する。特に「実質利回り」が歴史的にプラスであることを考えると、インフレが現在の水準で推移すればなおさらだ」とマガディーニ氏は述べた。
|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:Bitcoin, XRP, Ether Recoup Overnight Losses as Analysts Point to Growing Threat to Fed Independence
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