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アルパカ社、日本初の米国株24時間取引実装で仮想通貨取引の新境地を開拓

アルパカ社、日本初の米国株24時間取引実装で仮想通貨取引の新境地を開拓

Published:
2026-01-05 15:44:09

眠らない市場がついに日本上陸—仮想通貨取引プラットフォームのアルパカ社が、国内で初めて米国株式の24時間取引サービスをローンチした。従来の時間制約を粉砕するこの動きは、単なる機能追加ではなく、金融市場の根本的なリデザイン宣言だ。

壁時計を無視する取引エンジン

東京時間の深夜にナスダック銘柄を売買できる環境は、個人投資家の行動パターンを根本から変える。アジアタイムゾーンでの米国経済指標発表直後のリアルタイム反応、欧州市場の動向を即座に取り込む機動性—従来は機関投資家に独占されていたタイミング優位性が、個人の画面に降りてくる。

暗号と伝統資産の融合戦略

アルパカ社の真の狙いは、仮想通貨と伝統金融商品のシームレスな連携にある。仮想通貨で得た利益を、市場が閉まるのを待たずに米国株にシフトさせる「24時間資産循環」が可能になる。これは単なる利便性向上ではなく、資産クラス間の流動性障壁そのものを溶解させる実験だ。

規制のグレーゾーンを突破

24時間取引実現には、日本の金融規制と米国市場ルールの狭間で緻密な調整が必要だった。アルパカ社は仮想通貨取引所として培った技術的柔軟性を活かし、両市場の要件を同時に満たすシステムを構築—伝証券会社が手を出せなかった領域への先制攻撃に成功した。

金融民主化か、過熱促進か

サービス開始は確かに投資機会を平等化するが、睡眠時間を削ってチャートを睨む「24時間投資家」の誕生も意味する。伝統的な市場の「冷却期間」が消滅することで、感情的な売買が増幅されるリスクは無視できない—かつての日計り商いが、今や「時間計り商い」へと進化する可能性すらある。

アルパカ社の挑戦は、仮想通貨業界が単なる「新しい資産クラス」の枠を超え、既存金融インフラそのものの再構築に本格参入したことを示す。彼らが切り開くのは、単なる取引時間の延長ではなく、国境と時間帯に縛られない「真正グローバル市場」の原型だ。日本の投資家は今夜から、ニューヨークのウォール街と全く同じ星空の下で取引できる—少なくとも、画面の向こう側では。

代替取引システムで先行実装

米証券取引委員会は2024年11月に24時間取引を承認し、ニューヨーク証券取引所やナスダックなどの主要取引所が2026年の施行開始に向けて準備を進めている。これに先行する形で、代替取引システム(ATS)を通じた24時間取引が既に始まっており、取引量と銘柄数は増加傾向にある。アルパカ社は2025年5月から米ブルーオーシャン・テクノロジーズが運営するATSで米国証券の24時間リアルタイム取引を可能にするAPIを提供しており、今回が日本における初の実装となる。

日本の多くの証券会社では、米国株式の注文受付は24時間可能であっても、実際の約定は米国市場の通常時間(米東部時間9時30分から16時、日本時間23時30分から6時)に限定されてきた。ウッドストックのアプリでは、アルパカ社の取引インフラを通じて、米国時間の時間外取引(米東部時間4時から9時30分、16時から20時)に加え、夜間取引(米東部時間20時から4時)が可能になった。夜間取引は日本時間10時から18時に相当し、日本の投資家が日中の時間帯にリアルタイムで米国株取引を完結させることができる。

高まる日本の投資家の海外資産需要

日本の個人投資家による海外資産への投資意欲は急速に高まっている。日本の投資家による米国株式の保有額は、2025年6月に前年比約20%、5年前比74.9%増加した。

日経平均は過去3年で73%上昇しS&P500の65%を上回った。今年だけでなく3年累計でも日本株が米国株を凌駕した。だが日本の投資家は「失われた30年」の記憶から米国株偏重が根強い。円安効果の恩恵も大きいが、相場環境は変わり得る。来年こそ分散投資の重要性を再考したい。https://t.co/36NIL5Gu90

— 朝倉智也(TOMoya Asakura) (@tomoyaasakura) December 30, 2025

バンク・オブ・アメリカによれば、外国資産を投資対象とする投資信託への投資額は2025年1月に前年同月比46%増の1.5兆円の純流入を記録し、そのうち約50%が米国資産を中心とする投資信託だった。日本の個人投資家にとって、米国市場へのアクセスの重要性が一層高まっていることを示している。

アルパカ社は、日本人共同創業者の横川毅と原田均が米国で立ち上げた企業で、世界40カ国で700万以上の証券口座を支えている。同社共同創業者兼最高経営責任者(CEO)の横川毅氏は、24時間取引について「世界中の投資家の米国市場へのアクセスを改善する重要な一歩である。日本の証券業界では24時間取引の導入はまだ限定的だが、アルパカはAPIの提供を通じて、金融機関が容易に導入できる環境の整備に努めている」と述べた。

仮想通貨を含む多様な資産クラスの取引インフラを手がける同社にとって、時間や地域の制約を超えた投資環境の実現は重要な戦略となっている。

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